機動戦士ガンダムSEED DESTINY 男女逆転物語
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「ORL-010、ローカライズ、オンライン」
「こちらORL-010、ナブコムリンクを確認」
「101、進入ベクトル良好。減速そのまま」
「3号デッキは受け入れステータスBで待機」
アーモリーワンではシャトル着艦準備が進んでいた。
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式典用装備を施されたジン、先の大戦以降改良されたゲイツR、ザウートの次世代機であるガズウートなどがひしめきあい、兵たちの怒号がこだまする整備場は、まるで火事場のようだった。
現プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルを迎えての、最新鋭戦艦の進水式は、ユニウス条約締結以降、地球への配慮によって戦力配備を縮小してきたザフトにとって、久々の大きな軍事パレードだ。
式典を明日に控え、新設プラントのアーモリーワンは活気に満ちていた。
一台のバギーが前を横切るジンの足元を避けようと急ハンドルを切ると、蛇行する車体に振り回され、ルナマリア・ホークは座席に押し付けられた。
「なんかもう、ごっちゃごちゃね」
赤服を着た彼女は振り返り、行き過ぎるジンを見送って呆れたように呟く。
「仕方ないよ。こんなの久しぶりってか、初めての奴も多いんだし」
運転しているのは二色の髪の毛を持つ整備兵のヴィーノ・デュプレだ。
着任して間もない彼らにとっては軍のほとんどの事が目新しいが、何より自分たちの母艦の進水式ともなれば自ずと緊張感も増す。
明日の主役…戦艦ミネルバ。
凄惨な結果を残した大戦後、ザフトも地球軍も「新造戦艦」は持っていないことになっている。
とはいえそれもあくまで「表向きは」というのが暗黙だった。
どちらかが動けばどちらかが批判・抗議する。世界の平和は現在もまだ、コーディネイターとナチュラルの危うい均衡の上に保たれているに過ぎない。
しかし理知的で弁の立つプラントの若き指導者デュランダル議長は、この時期に今までにない新しいタイプの戦艦を造り、それを大々的に披露するという行動に出ようとしているのだ。批判する者も多いが、それ以上に彼の指導力を認める者は多く、なおかつ各地で未だに続くブルーコスモスの血生臭いテロや、地球のザフト軍基地周辺で繰り返される小競り合いを見て、ザフトの戦力再強化・軍備拡張を望む世論の声が彼を後押しした。
「彼の言うこともわかるがね…」
到着したシャトルからひらりと飛び降りた人物が、よく響く声で言った。
「だがブルーコスモスは組織というより主義者だろう?」
すぐに後に続いた補佐官からの報告を受けながら、長い黒髪の見目麗しいデュランダル議長は答えた。それと同時に彼は、少し離れたところで敬礼していた赤服を着た兵に対し、にっこりと微笑んだ。
「いくら条約を強化したところでテロは防ぎきれんよ」
―― むしろ今は、それを抑圧する「力」こそが必要だ…
微笑みながらそう呟いた彼に、一人の秘書官が囁いた。
「議長…オーブ代表が御到着です」
「やれやれ、忙しいことだな」
議長は柔和な表情を崩して苦笑すると、足早に歩き出した。
「服はそれでいいの?」
宇宙港の喧騒に紛れ、ハンドルノブを握って移動ベルトに運ばれながら、サングラスをかけたアスランが前を行くカガリに尋ねた。
「正装も、一応は持ってきてるわよね?」
「ああ…なんだっていいよ。いいだろ?このままで」
カガリはその声に振り向くと、父と同じ地味な首長服を見てから答えた。
「…必要なのよ。演出みたいなことも。わかってるでしょ?」
アスランは少し声を潜めた。
「バカみたいに気取ることもないけど、軽く見られてもダメだって」
相変わらず飾り気がなく、気取ったところが全然ないカガリは笑って「うーん、そうか」と言うだけなので、アスランはますます心配になる。
非公式訪問とはいえ、カガリは主権を取り戻したオーブの代表首長だ。
若さゆえの経験不足と知識不足は否めないが、何よりも「ウズミの後継者」の人気は本国では絶大であった。
そんな彼が何か失態を犯して、切れ者と噂のデュランダル議長に揚げ足を取られたり、やりこめられたりしなければいいのだが…
アスランは彼が代表になって以来、私設ボディガードとして仕えている。
忌わしいユニウスセブンで地球連合とプラントの条約が締結され、ようやく真の終戦となったのは、停戦後、半年も経った頃だった。
再び利用が可能になった核の軍事利用禁止、ミラージュ・コロイド技術の軍事転用禁止、両軍のモビルスーツ保有台数制限…長きに渡った戦争の事後処理と復興には、その倍以上の時間がかかる。
ましてや人々の心に残った傷痕が、わずか2年で癒えようはずがない。
「パパ!船は?軍艦なの?空母?」
カガリはアスランを振り返ったまま、アスランもまた彼の視線を追い、小さな男の子が戦艦を見ながら無邪気に父と母に聞いている姿を見た。
「やっぱり必要ですものね」
「ああ、ナチュラルどもに見せつけてやるともさ」
人々の心に残る怨嗟の想い…知らぬものへの恐怖と嫌悪…
(結局私たちが何をしたところで、何も変わらなかった)
アスランは終戦以降、一体自分自身に「何ができるのか」「何をすべきなのか」自問自答を続けている。
反面、「カガリの力になりたい」という想いも強い。
(それは、アスランにとって同じ事じゃいけないの?)
悩んでいるアスランに、親友はいつも不思議そうに尋ねる。
そんなことを考えていた時、アスランはふと、親子のそばにいる美しい娘に眼を奪われた。金色の髪と、夢見るような赤紫色の瞳…ワンピースに身を包んだ彼女は、連れらしき2人が話をしている傍で、ぼんやりと人混みを見つめていた。
不思議なはかなさを感じさせる美しい彼女の様子に、アスランはチラとカガリを見てしまった。
しかし当のカガリは彼女に気づいた様子すらなく、「じゃ、俺の代わりにおまえがドレスでも着るか?」などと呑気な事を言っている。
「何言ってるの」
アスランは少しほっとし、それから呆れた。
2人は港を出ると、議長の元へと案内されていった。
式典用とはいえ多くのモビルスーツが配備され、整備兵や軍楽隊が忙しく行きかう整備場の脇を歩きながら、カガリは不快感を隠せない。
「明日は、戦後初の新型艦の進水式ということだったな。こちらの用件は既に御存知だろうに…そんな日にこんなところでとは恐れ入る」
「内々、且つ緊急にと会見をお願いしたのはこちらなのです、アスハ代表」
カガリの皮肉めいた言葉を聞いて、アスランはたしなめるように言った。
「プラント本国へ赴かれるよりは目立たぬだろういう、デュランダル議長の御配慮もあってのことと思われますが」
「ああ」
わかってるさ…カガリは内心で答えた。
(それにしたってザフトのこの再軍備は、いやでも地球軍を刺激するぞ)
やがて彼らは会見の場へと通された。
会見室では、戦時中宇宙空間にいた期間が長かったために2年前よりかなり身長が伸びたカガリより、さらに頭一つ長身のデュランダルが両腕を広げ、にこやかに彼を迎えた。
「これは若君。遠路お越しいただき申し訳ありません」
「議長にもご多忙の所お時間をいただき、ありがたく思う」
2人は握手を交わし、議長は彼に着席を奨めた。
「お国の方はいかがですか?」
議長は誰にも気づかれない程度にチラリとアスランを見てから言った。
「若君が代表となられてからは実に多くの問題も解決されて、私も盟友として大変嬉しく、また羨ましく思っておりますが」
アスランは後ろで控えながら密かに鼻白んだ。
それこそ多くの難題を辣腕で解決し、実力によって国民から支持を得ている議長の言葉は、残念ながら七光りで代表の座についているだけのカガリにはただの皮肉混じりのお世辞でしかない。
「まだまだ至らぬことばかりだ」
しかしカガリはそんな事は特に気にしていない様子で答えている。
アスランにはそれが心配の元であり、逆に少し羨ましくもある。
「で?この情勢下、代表がお忍びで、それも火急な御用件とは?一体どうしたことでしょうか?我が方の大使の伝えるところでは、大分複雑な案件のご相談、ということですが…」
「私にはそう複雑とも思えないがな」
いよいよ用件に入ると、カガリは表情を硬くして言った。
「我が国は再三再四、かのオーブ戦の折に流出した我が国の技術と人的資源の軍事利用を即座にやめていただきたいと申し入れている」
この件について、オーブは何度も申し入れをしてきたのだが、議長はのらりくらりとかわしては回答を先送りにしてきた。
この事実は地球連合をいたく刺激し、オーブが国際会議等で突き上げられる大きな理由となっている、困った案件であった。
「なのになぜ、未だに何らかのご回答さえいただけない?」
議長はカガリの言葉を穏やかに微笑んで聞いていた。
その頃商業地区では、軍港にいた美少女と2人が目的地に向かって移動していた。
彼女はウィンドウに自分の姿を映し、そしてくるくると踊るように回って二人の連れを呆れさせた。
「何やってんだ、あれ?」
まだあどけなさを残すアウル・ニーダがそんな彼女を見て言うと、もう1人のスティング・オークレーがふふんと鼻で笑った。
「浮かれてるバカの演出…」
楽しそうに笑う彼女の姿を見ながら彼は言ったが、けれどその言葉のキツさとは裏腹に、彼の眼は彼女を、心なしか優しそうに見つめている。
「…じゃねえの?おまえもバカをやれよ、バカをさ」
スティングはいぶかしむアウルの胸を拳で突いた。
緊張するな…そう言いたいのだろう。
(何しろ俺たちはこれから初任務につくんだから)
アウルはふん!と鼻を鳴らして、踵を返した。
スカートがふんわり広がるのが嬉しくて、少女…ステラ・ルーシェは、スティングとアウルが先に行ってしまってもなお、プロムナードをくるくると回りながら進んでいた。しかしその途端、路地から出てきた人物と激しくぶつかってしまい、ステラは足を止めざるを得なかった。
「大丈夫?」
荷物を抱えながら少女を抱きとめたのは、赤い瞳をした少年だった。
「…誰?」
ステラは声をかけた相手を振り返った。
そして警戒心を露わにすると、彼の腕を振り払って、振り返ることすらせずに2人を追って走り出した。
シン・アスカは呆気に取られて走り去った少女を見送っていたが、やがて一緒にいたヨウラン・ケントがニヤニヤして言った。
「胸つかんだな?おまえ」
シンは「え?」とヨウランを見た。
(胸…?)
そういえば彼女を抱きとめた時、手にとても柔らかい感触があった。
(あれ…胸…だったのか…?)
シンはその柔らかさを思い起こし、そして急に頬を赤らめた。
「このラッキースケベ!」
ヨウランが盛んにシンを肘で小突き、「ルナたちに言ってやる」と笑った。
「違う…おい、こら…ヨウラン!」
シンは笑っていた。あの時失った笑顔を、今ようやく取り戻していた。
けれどそうやって傷を癒してきた彼に、再び過酷な運命が忍び寄っていた。
「せっかく来られたのですから、式典前に軍施設を案内しましょう」
カガリが投げかけた質問には相変わらず明確な回答を避けながら、そう言ってデュランダルは自ら施設を案内して歩いていた。
「若君は先の戦争でも、自らモビルスーツに乗って戦われた勇敢なお方だ」
カガリはその言葉に無言で答えた。
あの時、自分はモビルスーツに乗るつもりなどなかった。
決して勇敢だったわけでも、戦いたかったわけでもない。
ただ自分にできることを精一杯やっただけに過ぎない。
「また、最後まで圧力に屈せず、自国の理念を貫かれたオーブの獅子、ウズミ様の後継者でもいらっしゃる。ならば今のこの世界情勢の中、我々はどうあるべきか…」
アスランはデュランダルが、カガリの後ろを数歩下がって歩く自分を見つめている事に気づいた。
「よくおわかりのことと思いますが?」
その切れ長の黒い瞳に、自身が望む事、すべき事は一体何なのかをずっと模索し続けている心を見透かされているようで、アスランは思わず眼を逸らした。
「われらは自国の理念を守り抜く。それだけだ」
「他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない?」
そうだ、とカガリは答えた。
オーブは今度こそ理念を守るため、先の大戦を教訓にし、国際協調を軸とした国家体制を作り上げようとしているのだ。
「それは我々も無論同じです。そうであれたら一番よい。だが、力無くばそれは叶わない。それは若君とて…」
デュランダルが微笑んだ。
「いや、若君の方がよくおわかりでしょう?だからこそオーブも軍備は整えていらっしゃるのでしょう?」
確かに、オーブの国家予算は戦前以上に軍備につぎ込まれている。
オーブ危機で辛酸を舐めた国民も、軍備拡張については概ね賛成で、増税にも反発する動きはない。それくらい国民の傷は根強く深い。
カガリは的確にオーブの情勢と問題点を言い当ててみせた議長に何も言い返せず、その代わりのように彼の前に向き直った。
「…その、若君というのはやめていただけないか?」
「これは失礼しました、アスハ代表」
デュランダルは慇懃丁寧に頭を下げて詫びた。
名ばかりの代表である事はカガリも百も承知ではあるが、自分を擁立しておきながら自分の意見など何一つ聞こうとしない首長たちに少しでも自分の力を示したくて、議長に会見を申し入れた。
しかし結局ここでも、若輩者の自分などハナから相手にされていないと感じて、カガリは唇を噛むしかない。アスランもまた同じ想いだった。
「何を怖がってらっしゃるのです?あなたは」
議長は続けた。
「大西洋連邦の圧力ですか?オーブが我々に、条約違反の軍事供与をしていると?」
カガリはつい最近も連名で届いた連合からの苦言を思い出して眉を顰めた。
「だがそんな事実は無論ない。かのオーブ防衛戦の折、難民となったオーブの同胞たちを、我らが温かく迎え入れたことはありましたが…」
確かにあの時、コーディネイターの多くがプラントへと亡命した。
戦後処理のため暫定的に臨時評議会の代表となったアイリーン・カナーバ、後を引き継いだギルバート・デュランダル両議長は、彼らのために住宅や仕事、教育など、莫大な資金を割いて全面的な支援を積極的に行った。
「その彼らがここで暮らしていくために、その持てる技術を活かそうとするのは仕方のないことではありませんか?」
ナチュラルと切磋琢磨して培われたオーブのコーディネイターの技術は独特の進化を遂げており、プラントの技術とユニークなコラボレーションを産みだした。
そしてその多くが軍事技術にも応用され、活用されている。
「だが、強すぎる力はまた争いを呼ぶ!」
カガリはやや声の調子を強めた。
抑止のための武力、軍事力による牽制で保たれる均衡がいいとばかりは言えないが、世界は今、そんな危うい状態でかろうじて平和を保っている。
けれど、どこかに強い力が存在する事でミリタリーバランスが崩れれば、危うい平和はすぐに崩れ去り、世界中の「負の感情」が爆発するだろう。それだけは避けなければならない。カガリはすぐ傍らにいるアスランを、そして地球にいるたった1人の大切な肉親を想って唇を結んだ。
(もう二度と、あんな戦いはごめんだ)
けれどデュランダルはそれを聞いて首を振った。
「いいえ、若君。争いがなくならぬから、力が必要なのです」
カガリとアスランは、デュランダルの穏やかな微笑の奥に隠された真意を図りかね、お互いにしかわからない程度に視線を交わした。
現プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルを迎えての、最新鋭戦艦の進水式は、ユニウス条約締結以降、地球への配慮によって戦力配備を縮小してきたザフトにとって、久々の大きな軍事パレードだ。
式典を明日に控え、新設プラントのアーモリーワンは活気に満ちていた。
一台のバギーが前を横切るジンの足元を避けようと急ハンドルを切ると、蛇行する車体に振り回され、ルナマリア・ホークは座席に押し付けられた。
「なんかもう、ごっちゃごちゃね」
赤服を着た彼女は振り返り、行き過ぎるジンを見送って呆れたように呟く。
「仕方ないよ。こんなの久しぶりってか、初めての奴も多いんだし」
運転しているのは二色の髪の毛を持つ整備兵のヴィーノ・デュプレだ。
着任して間もない彼らにとっては軍のほとんどの事が目新しいが、何より自分たちの母艦の進水式ともなれば自ずと緊張感も増す。
明日の主役…戦艦ミネルバ。
凄惨な結果を残した大戦後、ザフトも地球軍も「新造戦艦」は持っていないことになっている。
とはいえそれもあくまで「表向きは」というのが暗黙だった。
どちらかが動けばどちらかが批判・抗議する。世界の平和は現在もまだ、コーディネイターとナチュラルの危うい均衡の上に保たれているに過ぎない。
しかし理知的で弁の立つプラントの若き指導者デュランダル議長は、この時期に今までにない新しいタイプの戦艦を造り、それを大々的に披露するという行動に出ようとしているのだ。批判する者も多いが、それ以上に彼の指導力を認める者は多く、なおかつ各地で未だに続くブルーコスモスの血生臭いテロや、地球のザフト軍基地周辺で繰り返される小競り合いを見て、ザフトの戦力再強化・軍備拡張を望む世論の声が彼を後押しした。
「彼の言うこともわかるがね…」
到着したシャトルからひらりと飛び降りた人物が、よく響く声で言った。
「だがブルーコスモスは組織というより主義者だろう?」
すぐに後に続いた補佐官からの報告を受けながら、長い黒髪の見目麗しいデュランダル議長は答えた。それと同時に彼は、少し離れたところで敬礼していた赤服を着た兵に対し、にっこりと微笑んだ。
「いくら条約を強化したところでテロは防ぎきれんよ」
―― むしろ今は、それを抑圧する「力」こそが必要だ…
微笑みながらそう呟いた彼に、一人の秘書官が囁いた。
「議長…オーブ代表が御到着です」
「やれやれ、忙しいことだな」
議長は柔和な表情を崩して苦笑すると、足早に歩き出した。
「服はそれでいいの?」
宇宙港の喧騒に紛れ、ハンドルノブを握って移動ベルトに運ばれながら、サングラスをかけたアスランが前を行くカガリに尋ねた。
「正装も、一応は持ってきてるわよね?」
「ああ…なんだっていいよ。いいだろ?このままで」
カガリはその声に振り向くと、父と同じ地味な首長服を見てから答えた。
「…必要なのよ。演出みたいなことも。わかってるでしょ?」
アスランは少し声を潜めた。
「バカみたいに気取ることもないけど、軽く見られてもダメだって」
相変わらず飾り気がなく、気取ったところが全然ないカガリは笑って「うーん、そうか」と言うだけなので、アスランはますます心配になる。
非公式訪問とはいえ、カガリは主権を取り戻したオーブの代表首長だ。
若さゆえの経験不足と知識不足は否めないが、何よりも「ウズミの後継者」の人気は本国では絶大であった。
そんな彼が何か失態を犯して、切れ者と噂のデュランダル議長に揚げ足を取られたり、やりこめられたりしなければいいのだが…
アスランは彼が代表になって以来、私設ボディガードとして仕えている。
忌わしいユニウスセブンで地球連合とプラントの条約が締結され、ようやく真の終戦となったのは、停戦後、半年も経った頃だった。
再び利用が可能になった核の軍事利用禁止、ミラージュ・コロイド技術の軍事転用禁止、両軍のモビルスーツ保有台数制限…長きに渡った戦争の事後処理と復興には、その倍以上の時間がかかる。
ましてや人々の心に残った傷痕が、わずか2年で癒えようはずがない。
「パパ!船は?軍艦なの?空母?」
カガリはアスランを振り返ったまま、アスランもまた彼の視線を追い、小さな男の子が戦艦を見ながら無邪気に父と母に聞いている姿を見た。
「やっぱり必要ですものね」
「ああ、ナチュラルどもに見せつけてやるともさ」
人々の心に残る怨嗟の想い…知らぬものへの恐怖と嫌悪…
(結局私たちが何をしたところで、何も変わらなかった)
アスランは終戦以降、一体自分自身に「何ができるのか」「何をすべきなのか」自問自答を続けている。
反面、「カガリの力になりたい」という想いも強い。
(それは、アスランにとって同じ事じゃいけないの?)
悩んでいるアスランに、親友はいつも不思議そうに尋ねる。
そんなことを考えていた時、アスランはふと、親子のそばにいる美しい娘に眼を奪われた。金色の髪と、夢見るような赤紫色の瞳…ワンピースに身を包んだ彼女は、連れらしき2人が話をしている傍で、ぼんやりと人混みを見つめていた。
不思議なはかなさを感じさせる美しい彼女の様子に、アスランはチラとカガリを見てしまった。
しかし当のカガリは彼女に気づいた様子すらなく、「じゃ、俺の代わりにおまえがドレスでも着るか?」などと呑気な事を言っている。
「何言ってるの」
アスランは少しほっとし、それから呆れた。
2人は港を出ると、議長の元へと案内されていった。
式典用とはいえ多くのモビルスーツが配備され、整備兵や軍楽隊が忙しく行きかう整備場の脇を歩きながら、カガリは不快感を隠せない。
「明日は、戦後初の新型艦の進水式ということだったな。こちらの用件は既に御存知だろうに…そんな日にこんなところでとは恐れ入る」
「内々、且つ緊急にと会見をお願いしたのはこちらなのです、アスハ代表」
カガリの皮肉めいた言葉を聞いて、アスランはたしなめるように言った。
「プラント本国へ赴かれるよりは目立たぬだろういう、デュランダル議長の御配慮もあってのことと思われますが」
「ああ」
わかってるさ…カガリは内心で答えた。
(それにしたってザフトのこの再軍備は、いやでも地球軍を刺激するぞ)
やがて彼らは会見の場へと通された。
会見室では、戦時中宇宙空間にいた期間が長かったために2年前よりかなり身長が伸びたカガリより、さらに頭一つ長身のデュランダルが両腕を広げ、にこやかに彼を迎えた。
「これは若君。遠路お越しいただき申し訳ありません」
「議長にもご多忙の所お時間をいただき、ありがたく思う」
2人は握手を交わし、議長は彼に着席を奨めた。
「お国の方はいかがですか?」
議長は誰にも気づかれない程度にチラリとアスランを見てから言った。
「若君が代表となられてからは実に多くの問題も解決されて、私も盟友として大変嬉しく、また羨ましく思っておりますが」
アスランは後ろで控えながら密かに鼻白んだ。
それこそ多くの難題を辣腕で解決し、実力によって国民から支持を得ている議長の言葉は、残念ながら七光りで代表の座についているだけのカガリにはただの皮肉混じりのお世辞でしかない。
「まだまだ至らぬことばかりだ」
しかしカガリはそんな事は特に気にしていない様子で答えている。
アスランにはそれが心配の元であり、逆に少し羨ましくもある。
「で?この情勢下、代表がお忍びで、それも火急な御用件とは?一体どうしたことでしょうか?我が方の大使の伝えるところでは、大分複雑な案件のご相談、ということですが…」
「私にはそう複雑とも思えないがな」
いよいよ用件に入ると、カガリは表情を硬くして言った。
「我が国は再三再四、かのオーブ戦の折に流出した我が国の技術と人的資源の軍事利用を即座にやめていただきたいと申し入れている」
この件について、オーブは何度も申し入れをしてきたのだが、議長はのらりくらりとかわしては回答を先送りにしてきた。
この事実は地球連合をいたく刺激し、オーブが国際会議等で突き上げられる大きな理由となっている、困った案件であった。
「なのになぜ、未だに何らかのご回答さえいただけない?」
議長はカガリの言葉を穏やかに微笑んで聞いていた。
その頃商業地区では、軍港にいた美少女と2人が目的地に向かって移動していた。
彼女はウィンドウに自分の姿を映し、そしてくるくると踊るように回って二人の連れを呆れさせた。
「何やってんだ、あれ?」
まだあどけなさを残すアウル・ニーダがそんな彼女を見て言うと、もう1人のスティング・オークレーがふふんと鼻で笑った。
「浮かれてるバカの演出…」
楽しそうに笑う彼女の姿を見ながら彼は言ったが、けれどその言葉のキツさとは裏腹に、彼の眼は彼女を、心なしか優しそうに見つめている。
「…じゃねえの?おまえもバカをやれよ、バカをさ」
スティングはいぶかしむアウルの胸を拳で突いた。
緊張するな…そう言いたいのだろう。
(何しろ俺たちはこれから初任務につくんだから)
アウルはふん!と鼻を鳴らして、踵を返した。
スカートがふんわり広がるのが嬉しくて、少女…ステラ・ルーシェは、スティングとアウルが先に行ってしまってもなお、プロムナードをくるくると回りながら進んでいた。しかしその途端、路地から出てきた人物と激しくぶつかってしまい、ステラは足を止めざるを得なかった。
「大丈夫?」
荷物を抱えながら少女を抱きとめたのは、赤い瞳をした少年だった。
「…誰?」
ステラは声をかけた相手を振り返った。
そして警戒心を露わにすると、彼の腕を振り払って、振り返ることすらせずに2人を追って走り出した。
シン・アスカは呆気に取られて走り去った少女を見送っていたが、やがて一緒にいたヨウラン・ケントがニヤニヤして言った。
「胸つかんだな?おまえ」
シンは「え?」とヨウランを見た。
(胸…?)
そういえば彼女を抱きとめた時、手にとても柔らかい感触があった。
(あれ…胸…だったのか…?)
シンはその柔らかさを思い起こし、そして急に頬を赤らめた。
「このラッキースケベ!」
ヨウランが盛んにシンを肘で小突き、「ルナたちに言ってやる」と笑った。
「違う…おい、こら…ヨウラン!」
シンは笑っていた。あの時失った笑顔を、今ようやく取り戻していた。
けれどそうやって傷を癒してきた彼に、再び過酷な運命が忍び寄っていた。
「せっかく来られたのですから、式典前に軍施設を案内しましょう」
カガリが投げかけた質問には相変わらず明確な回答を避けながら、そう言ってデュランダルは自ら施設を案内して歩いていた。
「若君は先の戦争でも、自らモビルスーツに乗って戦われた勇敢なお方だ」
カガリはその言葉に無言で答えた。
あの時、自分はモビルスーツに乗るつもりなどなかった。
決して勇敢だったわけでも、戦いたかったわけでもない。
ただ自分にできることを精一杯やっただけに過ぎない。
「また、最後まで圧力に屈せず、自国の理念を貫かれたオーブの獅子、ウズミ様の後継者でもいらっしゃる。ならば今のこの世界情勢の中、我々はどうあるべきか…」
アスランはデュランダルが、カガリの後ろを数歩下がって歩く自分を見つめている事に気づいた。
「よくおわかりのことと思いますが?」
その切れ長の黒い瞳に、自身が望む事、すべき事は一体何なのかをずっと模索し続けている心を見透かされているようで、アスランは思わず眼を逸らした。
「われらは自国の理念を守り抜く。それだけだ」
「他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない?」
そうだ、とカガリは答えた。
オーブは今度こそ理念を守るため、先の大戦を教訓にし、国際協調を軸とした国家体制を作り上げようとしているのだ。
「それは我々も無論同じです。そうであれたら一番よい。だが、力無くばそれは叶わない。それは若君とて…」
デュランダルが微笑んだ。
「いや、若君の方がよくおわかりでしょう?だからこそオーブも軍備は整えていらっしゃるのでしょう?」
確かに、オーブの国家予算は戦前以上に軍備につぎ込まれている。
オーブ危機で辛酸を舐めた国民も、軍備拡張については概ね賛成で、増税にも反発する動きはない。それくらい国民の傷は根強く深い。
カガリは的確にオーブの情勢と問題点を言い当ててみせた議長に何も言い返せず、その代わりのように彼の前に向き直った。
「…その、若君というのはやめていただけないか?」
「これは失礼しました、アスハ代表」
デュランダルは慇懃丁寧に頭を下げて詫びた。
名ばかりの代表である事はカガリも百も承知ではあるが、自分を擁立しておきながら自分の意見など何一つ聞こうとしない首長たちに少しでも自分の力を示したくて、議長に会見を申し入れた。
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「何を怖がってらっしゃるのです?あなたは」
議長は続けた。
「大西洋連邦の圧力ですか?オーブが我々に、条約違反の軍事供与をしていると?」
カガリはつい最近も連名で届いた連合からの苦言を思い出して眉を顰めた。
「だがそんな事実は無論ない。かのオーブ防衛戦の折、難民となったオーブの同胞たちを、我らが温かく迎え入れたことはありましたが…」
確かにあの時、コーディネイターの多くがプラントへと亡命した。
戦後処理のため暫定的に臨時評議会の代表となったアイリーン・カナーバ、後を引き継いだギルバート・デュランダル両議長は、彼らのために住宅や仕事、教育など、莫大な資金を割いて全面的な支援を積極的に行った。
「その彼らがここで暮らしていくために、その持てる技術を活かそうとするのは仕方のないことではありませんか?」
ナチュラルと切磋琢磨して培われたオーブのコーディネイターの技術は独特の進化を遂げており、プラントの技術とユニークなコラボレーションを産みだした。
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「だが、強すぎる力はまた争いを呼ぶ!」
カガリはやや声の調子を強めた。
抑止のための武力、軍事力による牽制で保たれる均衡がいいとばかりは言えないが、世界は今、そんな危うい状態でかろうじて平和を保っている。
けれど、どこかに強い力が存在する事でミリタリーバランスが崩れれば、危うい平和はすぐに崩れ去り、世界中の「負の感情」が爆発するだろう。それだけは避けなければならない。カガリはすぐ傍らにいるアスランを、そして地球にいるたった1人の大切な肉親を想って唇を結んだ。
(もう二度と、あんな戦いはごめんだ)
けれどデュランダルはそれを聞いて首を振った。
「いいえ、若君。争いがなくならぬから、力が必要なのです」
カガリとアスランは、デュランダルの穏やかな微笑の奥に隠された真意を図りかね、お互いにしかわからない程度に視線を交わした。
PR
この記事にコメントする
制作裏話-PHASE1②-
逆転SEEDのPHASE1を三分割にしたので、逆転DESTINYもそれに倣って3話構成になっています。
シンに続き、議長、ルナマリア、レイ、ヨウランやステラたちファントムペインが出てきます。
この2話目は、代表となったカガリがアスランと共にアーモリーワンにやって来て、デュランダルと会見を行うシーンをピックアップ。力があるから争いが起きるのか、争いがやまぬから力が必要なのか…それを投げかけるデュランダルとカガリの重要な対決です。
本編では日々の政務に疲れ果てたカガリはアスランの忠告をうるさそうにいなしましたが、私は逆転のカガリには、逆種で描けた「彼らしい明るさ」と「大らかな優しさ」を失わせたくないと思っていました。だから「おまえがドレスを着るか」と冗談めかして返します。
なお後に本当に「ドレスを着たアスラン」がラクスの提言によってカガリの補佐的役割を果たす事は、逆転DESTINYを全て読んだ方にはおわかりかと思います。この創作セリフをここで書いた時には、まさか繋げられるとは夢にも思っていませんでした。自分が一番びっくりです。
同時に、アスランは綺麗なステラを見てついカガリを気にしてしまいます。本編では性別が逆なのでこんな必要はないのですが、ユウナに日々、あの手この手でいじめられているので、鈍感なアスランがちょっと敏感になっている描写を入れておきたかったのです。アスランもイザークやディアッカの嫌味など屁とも思っていなかったのに、女同士ってやっぱり陰湿で面倒くさいのです。
シンとステラの邂逅は、後のストーリーに全く関係ないので(こういうのを生かせないんだもんなぁ)削りたかったのですが、本編準拠だから仕方がないと思い、無理に入れました。
そうしたら何と、スペシャルエディションではごっそり削られていたらしいじゃないですか!
私は当時、本編の破綻で受けた傷が深すぎて、SEは1話もまともに見られなかったので(録画はしてありますが)知らなかったんですよ。なんだ、削ってよかったのか…
そこで今回の加筆修正時に削ろうかと思ったのですが、そうすると今度はPHASE21で「彼らは実は出会っている」という文章を入れてあるので、それも削らないといけなくなって、収集がつかなくなりそうだったので敢えて残しました。
PHASE21で触れたのは、せっかく出会っているのだから何とか生かせないかと思っての苦肉の策だったのです。
ターニングポイントとなるPHASE21まではまだ「人に触れられない」はずのシンが、彼女には嫌悪感を抱かずに触れられる、つまり「ステラ=特別な存在」である事をアピールする材料にしようと思ったのです。
まぁ削っていいと知っていたら、こんな苦肉の策も必要なかったんでしょうけどね。
シンに続き、議長、ルナマリア、レイ、ヨウランやステラたちファントムペインが出てきます。
この2話目は、代表となったカガリがアスランと共にアーモリーワンにやって来て、デュランダルと会見を行うシーンをピックアップ。力があるから争いが起きるのか、争いがやまぬから力が必要なのか…それを投げかけるデュランダルとカガリの重要な対決です。
本編では日々の政務に疲れ果てたカガリはアスランの忠告をうるさそうにいなしましたが、私は逆転のカガリには、逆種で描けた「彼らしい明るさ」と「大らかな優しさ」を失わせたくないと思っていました。だから「おまえがドレスを着るか」と冗談めかして返します。
なお後に本当に「ドレスを着たアスラン」がラクスの提言によってカガリの補佐的役割を果たす事は、逆転DESTINYを全て読んだ方にはおわかりかと思います。この創作セリフをここで書いた時には、まさか繋げられるとは夢にも思っていませんでした。自分が一番びっくりです。
同時に、アスランは綺麗なステラを見てついカガリを気にしてしまいます。本編では性別が逆なのでこんな必要はないのですが、ユウナに日々、あの手この手でいじめられているので、鈍感なアスランがちょっと敏感になっている描写を入れておきたかったのです。アスランもイザークやディアッカの嫌味など屁とも思っていなかったのに、女同士ってやっぱり陰湿で面倒くさいのです。
シンとステラの邂逅は、後のストーリーに全く関係ないので(こういうのを生かせないんだもんなぁ)削りたかったのですが、本編準拠だから仕方がないと思い、無理に入れました。
そうしたら何と、スペシャルエディションではごっそり削られていたらしいじゃないですか!
私は当時、本編の破綻で受けた傷が深すぎて、SEは1話もまともに見られなかったので(録画はしてありますが)知らなかったんですよ。なんだ、削ってよかったのか…
そこで今回の加筆修正時に削ろうかと思ったのですが、そうすると今度はPHASE21で「彼らは実は出会っている」という文章を入れてあるので、それも削らないといけなくなって、収集がつかなくなりそうだったので敢えて残しました。
PHASE21で触れたのは、せっかく出会っているのだから何とか生かせないかと思っての苦肉の策だったのです。
ターニングポイントとなるPHASE21まではまだ「人に触れられない」はずのシンが、彼女には嫌悪感を抱かずに触れられる、つまり「ステラ=特別な存在」である事をアピールする材料にしようと思ったのです。
まぁ削っていいと知っていたら、こんな苦肉の策も必要なかったんでしょうけどね。
Natural or Cordinater?
サブタイトル
お知らせ PHASE0 はじめに PHASE1-1 怒れる瞳① PHASE1-2 怒れる瞳② PHASE1-3 怒れる瞳③ PHASE2 戦いを呼ぶもの PHASE3 予兆の砲火 PHASE4 星屑の戦場 PHASE5 癒えぬ傷痕 PHASE6 世界の終わる時 PHASE7 混迷の大地 PHASE8 ジャンクション PHASE9 驕れる牙 PHASE10 父の呪縛 PHASE11 選びし道 PHASE12 血に染まる海 PHASE13 よみがえる翼 PHASE14 明日への出航 PHASE15 戦場への帰還 PHASE16 インド洋の死闘 PHASE17 戦士の条件 PHASE18 ローエングリンを討て! PHASE19 見えない真実 PHASE20 PAST PHASE21 さまよう眸 PHASE22 蒼天の剣 PHASE23 戦火の蔭 PHASE24 すれちがう視線 PHASE25 罪の在処 PHASE26 約束 PHASE27 届かぬ想い PHASE28 残る命散る命 PHASE29 FATES PHASE30 刹那の夢 PHASE31 明けない夜 PHASE32 ステラ PHASE33 示される世界 PHASE34 悪夢 PHASE35 混沌の先に PHASE36-1 アスラン脱走① PHASE36-2 アスラン脱走② PHASE37-1 雷鳴の闇① PHASE37-2 雷鳴の闇② PHASE38 新しき旗 PHASE39-1 天空のキラ① PHASE39-2 天空のキラ② PHASE40 リフレイン (原題:黄金の意志) PHASE41-1 黄金の意志① (原題:リフレイン) PHASE41-2 黄金の意志② (原題:リフレイン) PHASE42-1 自由と正義と① PHASE42-2 自由と正義と② PHASE43-1 反撃の声① PHASE43-2 反撃の声② PHASE44-1 二人のラクス① PHASE44-2 二人のラクス② PHASE45-1 変革の序曲① PHASE45-2 変革の序曲② PHASE46-1 真実の歌① PHASE46-2 真実の歌② PHASE47 ミーア PHASE48-1 新世界へ① PHASE48-2 新世界へ② PHASE49-1 レイ① PHASE49-2 レイ② PHASE50-1 最後の力① PHASE50-2 最後の力② PHASE50-3 最後の力③ PHASE50-4 最後の力④ PHASE50-5 最後の力⑤ PHASE50-6 最後の力⑥ PHASE50-7 最後の力⑦ PHASE50-8 最後の力⑧ FINAL PLUS(後日談)
制作裏話
逆転DESTINYの制作裏話を公開
制作裏話-はじめに- 制作裏話-PHASE1①- 制作裏話-PHASE1②- 制作裏話-PHASE1③- 制作裏話-PHASE2- 制作裏話-PHASE3- 制作裏話-PHASE4- 制作裏話-PHASE5- 制作裏話-PHASE6- 制作裏話-PHASE7- 制作裏話-PHASE8- 制作裏話-PHASE9- 制作裏話-PHASE10- 制作裏話-PHASE11- 制作裏話-PHASE12- 制作裏話-PHASE13- 制作裏話-PHASE14- 制作裏話-PHASE15- 制作裏話-PHASE16- 制作裏話-PHASE17- 制作裏話-PHASE18- 制作裏話-PHASE19- 制作裏話-PHASE20- 制作裏話-PHASE21- 制作裏話-PHASE22- 制作裏話-PHASE23- 制作裏話-PHASE24- 制作裏話-PHASE25- 制作裏話-PHASE26- 制作裏話-PHASE27- 制作裏話-PHASE28- 制作裏話-PHASE29- 制作裏話-PHASE30- 制作裏話-PHASE31- 制作裏話-PHASE32- 制作裏話-PHASE33- 制作裏話-PHASE34- 制作裏話-PHASE35- 制作裏話-PHASE36①- 制作裏話-PHASE36②- 制作裏話-PHASE37①- 制作裏話-PHASE37②- 制作裏話-PHASE38- 制作裏話-PHASE39①- 制作裏話-PHASE39②- 制作裏話-PHASE40- 制作裏話-PHASE41①- 制作裏話-PHASE41②- 制作裏話-PHASE42①- 制作裏話-PHASE42②- 制作裏話-PHASE43①- 制作裏話-PHASE43②- 制作裏話-PHASE44①- 制作裏話-PHASE44②- 制作裏話-PHASE45①- 制作裏話-PHASE45②- 制作裏話-PHASE46①- 制作裏話-PHASE46②- 制作裏話-PHASE47- 制作裏話-PHASE48①- 制作裏話-PHASE48②- 制作裏話-PHASE49①- 制作裏話-PHASE49②- 制作裏話-PHASE50①- 制作裏話-PHASE50②- 制作裏話-PHASE50③- 制作裏話-PHASE50④- 制作裏話-PHASE50⑤- 制作裏話-PHASE50⑥- 制作裏話-PHASE50⑦- 制作裏話-PHASE50⑧-
2011/5/22~2012/9/12
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