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機動戦士ガンダムSEED DESTINY 男女逆転物語
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はい、マユで~す。
でも、ごめんなさい。今、マユは、お話できません。
後で連絡しますので、お名前を発信音の後に…

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停戦からしばらくは、プラントもオーブも大騒ぎだった。
プラントではギルバート・デュランダルが戦死したことで最高評議会議長席が空席となり、ノイ・カザエフスキーら多くの評議会議員や国防委員会の幹部が、議長の暴走を止められなかったとして責任を取り、辞任が相次いだ。
そこで最高評議会議員であり、司法委員長のルイーズ・ライトナーが臨時議長代理となって連合やオーブとの交渉に立つ事になった。

オーブ首長国連邦のアスハ代表は、ザフトとの戦闘はあくまでもオーブを守るためだったと理解を求めながら、一方デュランダル議長の戦闘行為を阻止する術を持たず、中立国としては望ましい行動ではなかったと非を認めた。
「宇宙にまで広がった現在の国際社会において、このような相互の理解不足、見解の相違による武力衝突、対話を無視した攻撃行動などが安易に選択される事のないよう、我々は教訓を心に留め、より一層努力していかねばならないと考えます」
メディアではこの演説の後、プラントのライトナー議長代理とオーブのアスハ代表が驚くほど迅速に終戦協定に調印したことが大々的に報じられていた。
自らの非を認めた証として、オーブは先だっての「ロゴス討伐」を名目にした侵攻や、今回のレクイエム発射未遂について、プラントに対し一切の債務を求めないとした。
プラントもそれに倣い、「互いにわだかまりを取り払うこと」を宣言して宥和政策を取った。
こうして両国は友好関係を回復した。高い技術力と経済力を有する両国にとって、互いに補い合って復興に尽くす方が、世界の安定のためには有利であると合意したからである。
この時アスハ代表はオーブに戻ったばかりのラクス・クラインの提言に基づき、非公式にライトナー議長代理と会見を持った。その際クライン元議長の遺児である彼と共に、彼女の竹馬の友だったレノア・ザラの忘れ形見を会見に伴ったことが、彼女の心象を良いものにしたと言われている。
「何事も演出が大切だよ」
カガリもアスランもラクスのその言葉に苦笑した。

とはいえ、そもそもユニウスセブン落下に始まった大戦についても、まだ完全に終戦とはなっていない。政治的混乱が続く連邦や地域紛争を抱えたユーラシアなど、連合もまとまりきれていないため、交渉は難航していた。
またロゴスが倒れて以来世界経済が逼迫し、特に貧しい国ではあちこちでデモやテロや内乱が勃発しており、世界はまだまだ不安定だった。
「…っていうか、結局なーんも変わってないよな」
後部座席でヨウランが頭の後ろで腕を組み、ヴィーノが答える。
「いやぁ、むしろ前の方が今よりは安定してたんじゃない?第一、ブルーコスモスの母体も叩けてないんだろ?」
「毎日どっかしらでいざこざが起きてるもんなぁ…」
彼らが開放したガルナハンでは、再びユーラシア軍と地域住民の戦闘が起きているというニュースが届いており、ハンドルを握っているシンも眉を顰めた。
(あのガキんちょ、大丈夫かな…)
幼いコニールがまた戦火に晒されているのかと思うと、やりきれない思いが残る。

国交が回復したのでプラント国民もオーブに入国できることになり、シンたちは今日、プラントからの第一陣としてオーブに到着していた。
「でも、まだまだオーブも復興途中って感じね」
助手席のルナマリアが風に吹かれながら街の様子を見つめている。
空港で車を借り、ヨウランとヴィーノが海や船に興味津々だったので、橋を渡るよりわざわざ時間のかかるフェリーに乗ってオノゴロにやってきた。人口が多い分復興も早い本島より、軍事施設の多いオノゴロはまだまだ片付けられない瓦礫や取り残された廃墟が目についた。
やがて4人はイザナギ海岸に到着すると、車を降りた。
「…じゃ、お墓、ないの?」
ルナマリアが供えようと準備した花束を抱えながら聞いた。
プラントでは、血のバレンタインで犠牲になった人々のために、遺体はなくとも墓が準備され、専用のコロニーが造られている。「スペースがなければ新たに造ればいい」という考えの宇宙空間と、土地には限りがある地球ではどうしても感覚が違うのだろう。意外そうな顔をする仲間たちに、シンは言った。
「うん。ちっちゃな慰霊碑があるだけ」
シンは彼らを連れて慰霊碑に近づいた。
かつて彼がここを訪れた時、ユニウスセブンの落下で潮水をかぶっていた慰霊碑の周りは破壊され、かなり悲惨な状況になっていた。
「あらら、ずいぶん壊されてるねぇ」
「激戦だったもんな、オーブ戦…」
ヴィーノやヨウランが慰霊碑の裏側を見たり、割れた欠片を碑文にあてはめてみたりしている。シンは黙ってそれを見つめていた。

そして、海岸線の向こうに眼をやる。
軍港に下る崖の切っ先は、もう3年以上経つのにあの時のままだ…
「あそこ…」
シンは指を差した。
「俺たち家族はあそこを走ってた…あの下に港があって、移送船が待ってた」
(だけど、吹き飛ばされて…俺は取り残されたんだ、この世界に…たった1人で)
シンは、ポケットから取り出した妹の形見の携帯電話を見つめた。
この電話を取りに行ったことで、自分は命を取りとめた。けれどそのわずかな運命のズレが、家族と自分を永遠に分けたのだ。
「ずっと、ここ、嫌でさ…でも、ずっと気になってた」
オーブは、こんな風景を知らない国だった。
平和ボケと笑われても、他人の国の痛みを知らず、1人でのうのうとと陰口を言われても、平和こそが一番だと訴え続けなければならない…かつてウズミ・ナラ・アスハは、オーブの理念や中立政策を他国から批判されたり非難されるたびに、「平和である事こそが大切」と示し、主張し続けた。ついにはその理念に殉じる事になった彼の、その断固たる頑固さと強さは未だに国際社会の語り草となっている。
「こんな風じゃなかった。こんなところじゃ…」
シンは溜息と共に言った。
「もう…こんなのは嫌だな…」

その時、ヨウランが「あ」と声をあげた。
3人が顔をあげると、2人の男女が歩いてくる。
ルナマリアがそれを認めて走り出し、あちらの男性も走り寄ってきた。
「メイリン!」
「姉さん!!」
長い間会えずにいた姉弟が、久しぶりに再会した瞬間だった。
「あんたって子は…!もう!」
「心配かけてごめん」
2人は抱き合い、再会を喜び合った。
ヨウランとヴィーノも嬉しそうに彼に駆け寄った。
「元気かよ!ったく、心配したぜ」
「てっきり死んだと思って、俺、すっげー泣いちゃったよ!」
久々に姉と友に囲まれているメイリンは、本当に嬉しそうだった。
一方ポケットに電話をしまったシンは、花束を持って近づいてきた女性に目礼した。
「ごめんなさい、少し遅れた?」
「いや…時間通り…です」
シンは斜に構え、チラッと彼女を見つめる。
髪を結い、こんなに美しく装った彼女を見るのは初めてだった。
アスランは慰霊碑に花を供えると振り返った。
「ルナマリアも、元気そうね」
「はい。ありがとうございました、今日は…」
ルナマリアとメイリンの再会を整えてくれたのは彼女だった。

メイリンはヨウランたちにプラントの様子を聞いて笑っている。今後どうするかはまだ迷っているが、とりあえず姉と共に、長く会っていない両親の元に帰ることにしたのだ。
「トライン副長は?」
「ああ、どっかの艦に配属決まったみたい」
「またおっかない女艦長だったりして」
やがてルナマリアが、慰霊碑にオレンジ色の花を一本供えた。
「これはレイにね」
仲間たちはいなくなったレイのために黙祷した。
ヨウランとヴィーノは本国への帰還途中、シンからレイの生い立ちや考え、彼が抱えていた孤独や苦しみを聞いて、しんみりと言った。
「でもさ…なんだかんだで、いいヤツだったよ…あいつ」
今再び静かに彼の死を悼む仲間たちを見ながら、シンは時には冷酷に徹しきりながらも、表には出さない優しさを秘めていた彼の事を思った。
(レイ…きみも精一杯、自分の運命に抗っていたんだね)
メイリンは赤服の彼がナチュラルだったという事実に、何より驚いた。全てに優れているコーディネイターに対抗するために、レイは一体、どれほどの努力をしたことだろう…メイリンはあの時、存在に意味はないと言って自分を殺そうとした彼を思い出した。
(もっとたくさん話したかったよ。そうすれば僕たちはわかりあえただろう…きっと)
もう二度と彼に会えないことは、とても残念だった。

「人の心のうちにこそ、闘うべきものがある…」
彼らと少し離れ、アスランと共に慰霊碑を見つめていたシンは呟いた。
怒りにまかせて剣を振るった日々が蘇る。連合軍艦隊、インド洋の基地、ガルナハン、オーブ艦隊…シンは拳を握り締めた。
「怒りを糧に戦うと、力が増した気がしてたんです」
そのたびに、何者にも負けない、強さが手に入ったと思えた。
「自覚もなく、力がある事の意味も考えず…ただ…」
彼のその言葉を聞いて、アスランは自分がシンに言った言葉を思い出した。
「力を持つ者なら、その力を自覚しろと言ってるの!」
どうしても届かない、うまく伝えられないと思っていたのに、シンにはちゃんと届いていた。自分の想いを受け取ってくれていた。それだけで、アスランは胸が一杯になった。
「ただ、力があれば強くなれると思ってたけど…」
シンは握り締めた拳を見つめたまま黙り込む。
(レイ、ステラ…)
哀れな妹と同じく過去に囚われ、もう明日へは行けない彼らが、自分を明日へと後押ししてくれた。その重みと責任を感じずにはいられない。
(おまえたちには冷たくて酷いばかりだった世界を、少しでもいいものに変えていけるように)
悲しみ、苦しみ、怒り、呪いに苛まれ続けたシンの心は今、とても穏やかだった。
「本当の強さがあれば、力は…きっと…」
アスランもそれを聞いて微笑んだ。
「それが、私たちの闘い…かな」
太陽に輝く美しいオーブの海を見つめるアスランの視線を追い、シンもまた光る水平線を見つめた。
かつて、シンにはアスランが一体何を見ているのかわからなかった。それは寂しくもあり、もどかしくもあったが、今ならそれを語る術を持たなかった彼女の想いもわかる気がする。自分より先を行っていると思っていたアスランもまた、迷いながら模索していたのだ…何が正しいのか、そして何を信じるべきなのかと。
(皆正しくて、皆間違ってる…)
そう思えた時、シンは過去から一歩踏み出した。
それによって、追い続けたアスランの背を再び追うことができるようになったのだ。
今、2人の見ている未来は確かに同じものとして重なっていた。

その時、慰霊碑に続く道路に、黒塗りのリムジンが止まった。
「なんだ?」
「誰?」
ヴィーノたちがそれを不思議そうに見ていると、オーブ軍服の軍人たちがものものしく出てきた。しかし、真っ先にこちらに向かってきたのは人ではない。
「トリィ!」
メイリンが飛んでくるトリィに「トリィ、おいで」と手を伸ばしたが、トリィはそれを無視して飛び回り、主の登場を待っている。
「ちぇ、こら!トリィ!この間メンテしてやったろ!」
ちっともなついてもらえないメイリンは、どこ吹く風で飛ぶ彼に文句を言っている。
やがて車からは小柄な女性が1人と、彼らがよく知っている男性が2人出てきた。
「え…ええっ!?」
「ウソだろ…!?」
「本物ぉ!?」
シンもポケットから手を出して彼らの姿をまじまじと見た。
何も知らなかった4人は、驚きで顔を見合わせた。

「よう、シン!それにおまえたちも、よく来たな」
首長服に身を包んだカガリが手をあげた。後ろからは強面のキサカが周囲を警戒しながら着いてくる。
「…何やってんだ、あんた…」
シンは胡散臭そうな眼で見ながら毒づく。
「偉い人はこんなボロボロの場所、来ないんじゃないんですか」 
シンの嫌味に、カガリはさっそく応戦した。
「何言ってんだ。これだっておまえたちが壊したんだろ」
しかしすぐに真顔になり、「まぁ、ここは早く何とかするよ」と言う。
それから4人は、ゆっくり歩いてきたラクス・クラインと握手を交わした。
「はじめまして、ミネルバの皆さん」
メイリンが初めて彼に会った時に感じたように、彼の美貌や知性、柔らかい身のこなし、さらには時折見せる鋭い目線などからは、とても偽者には真似のできない、本物の輝きがあると感じられる。まずルナマリアたち3人がおずおずと彼と握手を交わした。
既に最高評議会からは招聘状が送られ、ラクス・クラインがそれを快く受諾したということがプラントでは大きなニュースとなって流れている。
(ってことは、当然…)
(ねぇ…?)
(だよなぁ…やっぱり)
ルナマリアたちは握手してもらうと、互いに眼で会話した。
しかし、シンはいつものようにストレートだった。
「で、次はあなたが議長になるんですか?」
「いぃ!?」
「こらこら!」
ラクスと握手しながら遠慮なくズバッと聞いたシンを見て3人は慌てたが、ラクスは軽く首を傾げて柔和な笑みを見せた。

「で、えーと、こちらの方は?」
さっきからヴィーノとヨウランがチラチラと見ては気にしている、カガリの傍にいる女性について尋ねた。
(可愛いよな)
(うん、ちっちゃくて超可愛い)
2人とも、アスランがいくら美しい女性であっても、中身を知っている今は手を出そうとは思わないが、こちらの可愛い女の子は気になって仕方がない。
「彼女は、私の友人のキラ・ヤマ…」
「キラさんですか!僕はヨウラン・ケントです。はじめまして!」
「俺…いや、僕、ヴィーノ・デュプレです!どうもどうも、よろしく。」
アスランが紹介しかけると、2人ともそれを遮って挨拶し、ニヤニヤしながらキラの手を勝手にとって握り締めた。
シンがそれを見ながら冷ややかな声で言う。
「その人、フリーダムのパイロットだよ」
「ははぁ、なるほど!フリーダムの…」
「…パイロッ…ト…?」
そこまで言って、「え?」と2人ともシンを振り返る。
「えええええ!?」
驚く彼らにしげしげと見られて、キラは恥ずかしくなって俯いた。
「この人が…『あの』フリーダムの…」
「ウソだろ?」
それを見てヴィーノがシンに囁いた。
「だって…じゃ、おまえ、あの子に何回も負け…」
「うるさい!黙れ!」
シンは不機嫌そうにそっぽを向いた。

「あの…」
「は?」
一通りの騒動が終わると、キラはシンに話しかけた。
「きみと、いつか、ここで会ったよね?」
シンはそれを聞いて一瞬怪訝そうな顔をしたが、やがて思い出した。
「…あ、ああ、あの時…!」
レイが「上陸しないのか?」と奨めてくれて、初めてここに来た時…男かと思ったら女の子だった、あれが…シンはしげしげと小柄でボーイッシュな彼女を見た。
キラはもはや花畑すらなくなった辺りを見回した。
「どんなに綺麗に花を植えても、人は皆、吹き飛ばす…って」
あの時、ひどく哀しそうに呟いた彼の言葉を、キラは覚えていた。
「…吹き飛ばされた花も、折られた花も、もう二度と戻らない…」
キラは少し寂しそうに言った。
シンは何となく、この人も戦争の中でとても大切な人を失ったんじゃないか…と思った。
「…それでも、私たちはまた、花を植えるよ…きっと」
その憂いを秘めた笑顔を見て、シンもぎこちなく笑い返した。

やがて別れの時間がきた。
メイリンはアスランたちに丁寧に礼を言い、頭を下げた。
「やりたい事が決まって、もしオーブに来るなら、必ず連絡しろよ」
「優秀な人材はプラントも優遇するから、僕にも絶対、連絡をね」
メイリンは彼を取り合う2人から声をかけられて苦笑している。
「『約束』は守られたけど、きみがガイアに乗ると聞いた時は心配したんだよ」
キラが少し年上ぶって言うと、メイリンは感慨深げにしみじみと答えた。
「モビルスーツに乗るより、銃を投げるキラさんといる方がずっと危ないです」
「あ、あれは違うってば!」
思いもかけずからかわれて憤慨するキラを見て、アスランも笑った。
一方、あんなに晩生で何より女性が苦手だったメイリンが、アスランはもちろん、キラとは冗談まで交えて仲良く話をしていることに、ルナマリアは驚きを隠せなかった。
(弱虫だったあの子も、成長したのかな…)
「お待たせ、姉さん。行こうか」
「うん」
以前よりずっと大人びて見えるメイリンに、ルナマリアは微笑んだ。

去っていく彼らを見送っていたカガリが、ふと思いついたように大きな声で「おーい、シン!」と呼びかけた。
5人は振り返り、シンが面倒くさそうに返事をする。
「なんだよ!?」
「おまえ、いつかオーブに帰って来いよ」
シンはそれを聞き、しばらくカガリを見つめてから大声で答えた。
「いやだね!絶ーっ対、お断りだ!」
ルナマリアとアスランが(また…)という顔をしたが、カガリはそんな彼の言葉くらいでは動じなかった。 
「おまえが帰って来たくなるような国にして、待ってるからな!」
「俺は帰らないって言ってるだろ!」
シンはくるりと背を向けると歩き出した。
カガリはその背に向かって「見てろよ!」と声をかける。
シンはもう振り向かなかったが、ちっと舌打ちした。
「やれるもんならやってみろ…アスハめ…」 
そんな風に悪態をつくシンを見て、ルナマリアはふふっと笑った。そしてシンの腕に腕をからめる。
(ホント、素直じゃないんだから…)
「なんだよ、ルナ」
「なんでもない」
2人は仲良く腕を組んで、3人の後をついていく。

「行っちゃったね…」
「うん」
少し寂しそうにキラが言うと、アスランは頷いた。
「彼がシン・アスカくんか…いい子だね」
ラクスが言うと、カガリが「だろ?」と笑った。
「強くて、激しくて…どこまでも真っ直ぐなヤツだ」
やがて4人も歩き出した。
進む先に何があるかは、誰も知らない。
正しいのか、間違っているのかすらわからない。
アスランは、もう見えなくなったシンとルナマリアを想い、隣を歩くキラを、ラクスを…そして、カガリを見つめた。今、4人の影は横一線に並んでいた。
(けれど、求めるものが…願うものが同じなら…)
自分たちが選び取ったこの世界は、変わっていけるのだと信じたい。

いつかきっと…世界は…








<完>
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secret
制作裏話-PHASE50⑧-
このPHASEをもちまして、いよいよ「逆転DESTINY」の最終回となりました。
2004年7月、10月からSEED続編開始と情報が解禁になって飛び上がらんばかりに喜んだ私は、ちょうど1年後の2005年7月、「この作品はもうダメだ」と絶望のどん底に落とされました。それから最終回までは見るのもレビューをするのも辛い、あれほど辛い時期はなかったほど辛い苦しい時間でした。年末のFPまでは何とか見ましたが、翌年以降のSEは一切見ることができないくらい、打ちのめされ、二度とかかわりたくないと思うほどのダメージを負ってしまいました。レビューに心血を注いでいたため、その反動が大き過ぎました。何事も過ぎたるは猶、及ばざるが如し。

それから5年が経ち、00の映画も終わったのに種の映画についてはとんと話を聞かなくなり、UCが好調と聞く今なら、もう誰も気にしていないだろうDESTINYを振り返り、「原作準拠ながら、変なところは思い通りのストーリー改変を加えて」書いてみたいとうずうずしてきました。ねー、キラきゅん、これも「欲望」なのかしらん?

ちなみにこの逆転最終回は年内に書き上げられず、年があけてもなお書き上げられず、疲れはたまるわ焦りはあるわで、ただただ勢いだけで書いてしまった覚えがあります。

これは全て通して一回ちゃんと読み返さねば…当時も公開するまでは何度も何度も推敲しているのですが、文章や名称などの統一性、ストーリーに矛盾がないか、間違った言葉を使っていないか、セリフの検証など、今、1年半の時間を経て冷静に読むのとは全く違いました。お恥ずかしい事この上ないと思いつつ、1年半をかけてじっくりと直した逆転SEED、そして逆転DESTINYは、これでようやく納得の行くものになったと思えます。

最終話「選ばれた未来」のサブタイトルは、FPから取りました。内容についてはTV版ではなく、FP版のラストを元にしていますが、何しろこれは「シン・アスカが主人公の」逆転DESTINYですから、もちろん大いに改変しています。

FP版では、オノゴロの慰霊碑を訪れたのはシンとルナマリアのみでした。尺のせいなのかキャラクターを生かせないからなのかは知りませんが、ここ、レイの追悼も含めてヨウランとヴィーノが同行して然るべきだと思うのです。
そして彼らがオーブに何をしに来たかと言えば、当然、メイリン・ホークを迎えに来たに決まっているのです。

私はFP版でなんだか当たり前のように彼女面をしてアスランにくっついていくメイリンが全く意味不明だったので、逆転では当然ここは、離れ離れになって刃を交える事にもなった姉弟の再会のシーンだろうと思ったんですよ。アスランが無事に弟を返してくれた…それがルナマリアの赦しとなるのです。(逆転では既にシンの救出によって二人の和解は果たされていますが)

むしろ本編こそ、アスランがメイリンを無事ルナマリアに返す事で、彼らのわだかまりが消えるいい演出になったと思うんですよ。本編では戦場で対峙して、わかりあえないまま戦って勝敗がついたんですからね。そしてラストシーンはシンたち3人と、キラたち3人に分かれればいいんです。さらにこれならアスカガ派にとっても「誰ひとり傷つかない」大変嬉しい展開ですし。

DESTINYはさすが続編だけあって、SEED終了後、空白期間の歴史も制作陣によって少しだけ埋められています。元クライン派の若き女性議長カナーバがデュランダル議員の演説によって脱走兵に恩赦を与えた事や、オーブとの国交を回復させ、ユニウス条約が締結された事などが断片的に語られました。

けれどDESTINY後は何もありませんので、戦後、オーブやプラントがどうなったのかはよくわかりません。
FPやその後のSEによってカガリがライトナー議長代理と握手をしているシーンや、ラクスが最高評議会に招聘されたシーンが描かれて、なんとなく示唆されただけで終わっています。
そこでここは想像を働かせ、連合が混乱を収めきれていないうちにカガリとライトナーが動いたとしました。オーブは非を認めてプラントに賠償を求めず、プラントもまた、それに倣う事で早期の国交回復を行いました。この陰にラクス・クラインがいたことは誰もが知る暗黙の事実であり、アスランも一役買ったことを入れ込みました。
ルイーズ・ライトナーがレノア・ザラの友だったというのは本当です。彼女はもともと中立路線でしたが、自らの出身市であるユニウス市への核攻撃とレノアの事故死以来、急進派に傾いたという設定もある議員なんですよね。
「何事も演出が大切だよ」
このセリフはもちろん、懐かしいPHASE1でアスランがカガリに言ったセリフです。本編ではアスランが「ドレスも持ってきてるよな」と言うと、カガリはめちゃくちゃ邪険に「いいだろ、なんだって」と答えて驚きましたが、逆転ではカガリはもう少し大人なので「じゃ、俺の代わりにおまえがドレスでも着るか?」と冗談でかわします。

ちなみにこの改変は最終回に生かそうと思って張った長い長い伏線です。本編のアスランは両澤女史曰く「本当は政治に関心があった」のに、ナチュラルの国であるオーブでは何もさせてもらえなかったので、戦後は結局オーブ軍に入った(なら初めから入れや!少なくとも2年間もうじうじしてんじゃねーよ!)ようですが、逆転ではそもそも、戦後はアスランを軍に入れず、別の道を歩かせようと考えていましたので(だからこそ彼女は最後まで赤服を着ていたのです)、このライトナー議長臨時代行との「ドレス外交」は彼女の新たな第一歩なんですよ。

国交の回復したオーブに入国したシンたちは、まだまだこの国も復興しきれておらず、戦闘の傷が深いことを知ります。それに世界がまだまだ不安定である事もヨウランたちは憂いています。
ここはシンが過去に向き合う大切なシーンですから、FPのようにシン自身が何を考えていたのかさっぱりわからないような演出ではいけません。

メイリンとルナマリアが再会し、もういなくなってしまったレイに彼らが想いを馳せている間に、シンはアスランと語り合います。
というか、アスランとシンが語り合わなければ終わらないはずなんですよね、DESTINYは。本来この2人の確執が物語を牽引しなければならなかったのに、本編のアスランはアホのように「キラキラキラキラ」、シンはただひたすら「あんたは一体何なんだー!」と喚くばかり。これじゃ常に冷静で絶対無敵のキラきゅんが格好よく見えるのは無理もありません。

力が強さをくれると思い、力をふるうことで強くなった気がしていた…シンは素直な胸のうちを吐露します。読者には何度もシンの葛藤を見ていただいてますのでわかっていただけていると思いますが、アスランは自分の言葉がちゃんとシンに届いていた事を知りません。だからこそ、ここでそれを語り合うことが大事なんですよね。
そしてさらに一歩踏み込み、シン自身も様々な経験を積んだ事で成長し、少し遠い存在だったアスランを身近に感じられるようになっています。分かたれてしまった道は、今また、同じ方向に進み始めました。カガリがウズミから受け継いだ、「想いが同じなら、道はいくつあっても必ず同じ場所にたどり着く」ということですね。また本編でアスランが言ったように「夢は同じだ」ということにも繋がります(私自身は彼のこのセリフには到底納得できませんけどね!)
PHASE17で語り合ったとき、シンが「アスランは何を見ているのだろう」と思ったのは、様々な思いを経て再会した時、同じ場所に立ち、同じものを見られるようになったというシンの成長を描きたかったからです。
うーん、やっぱりね、2人の和解がなければDESTINYは絶対に終われないと思うんですよ。
なのになんでキラとシンが握手すんだよ。わけわかんねーよ。やってられっかよ。

さて、主人公であるシンにはもう一つ昇華しなければならないことがあります。
そう、それはもちろん、誰もが「ええっ?あれだけ前半に色々あったのに、それはやんないの!?」とびっくりした、カガリとの因縁の解決です。

本編ではここでキラと、まるでお飾りでしかないラクスが現れましたが、この場にもう一人、絶対にいるべきなのはカガリなのです。まぁ本編のカガリはバカ過ぎるので、ここにいられてもうるさいだけで困る…と思われるかもしれませんが、それでも一応シンとの接点がアスランの次に大きなメインキャラですからね。というか本編のカガリってシンの事を完全に忘れてるよな、ありゃ…
とにかく私は、最終回にカガリを登場させると最初から決めていました。

気の強い者同士で阿吽のやりとりをしてから、シンたちはまずラクス・クラインと握手を交わします。歯に衣を着せないシンが皆が聞きにくいことをズバッと聞くのはご愛嬌。
本編のラクスは、あれだけの戦闘集団を率い、司令官であるキラを差し置いて命令したり停戦交渉を呼びかけたりする烈女のくせに、キラの隣でまるで「貞淑な妻」よろしくニコニコしているだけでしたが、こういう描写がほとほとイヤだったので「これだけの事をやらかし、重責を負う自覚をラクスにしっかり持たせたい」と思って逆転ラクスを構築したのでした。

そしてもう一つがシンとキラです。
逆転ではキラが女の子なので、ヴィーノとヨウランをうまく使い、「フリーダムのパイロットは可愛い女の子」という衝撃を演出しました。
初稿ではカガリのふたごの妹である事やルナマリアがアスラン尾行役だったとばれるなどのテキストを入れていましたが、全体的にダレるので削りました。

キラはシンの事を覚えており、彼の言葉を反芻します。本編では「花が吹き飛ばされたら、新しい花を植えればいいよ」的なことをほざいたキラきゅんに非難ごうごうでしたが、当然です。
FPが放映された翌日、谷口監督の「ガン×ソード」最終回では「あなたのエレナも生き返ります」とほざいたカギ爪に、主人公ヴァンが「俺からエレナの死までも奪う気か!」と烈火のごとく怒ったのは、いやはやすーっとしましたね。前夜のFPのもやもやが吹き飛ぶ感じでした。
死んだ人は戻らない。代わりなどないのです。同じ花でもそれは全く違うものなのです。(ガン×ソードを見たことがない方はぜひ。名作です)

ここは何とかしたかったので、逆転のキラは今もフレイを大切に思い続けているキャラになっています。かけがえのない人を失ったシンになんとなくそれがわかるのも当然です。失ったものは戻らないけれど、それでも前に進んで新しい花を育てなければいけない…こういう展開の方が、SEEDの主人公を務めあげたキラらしい導きのような気がします。

メイリンとキラが冗談を言い合う姿を見てルナマリアがしみじみするなど、キャラが成長した事を匂わせつつ、別れの時が近づいてきました。
ここでカガリが、去っていくシンに声をかけます。
本編のベソベソバカ女と違い、強く、逞しく、明るさを忘れないキャラとして描写して来たカガリが、シンに「いつかオーブに帰って来い」と呼びかける…絶対に絶対に書きたかったシーンです。
シンは意地を張りますが、カガリはおかまいなしです。
これは、いつかシンに、過去が自分を後押ししてくれたと話してやりたい…そう思っていたカガリならではのエールなんですね。
最終決戦を経て、ようやく前を向いて歩き出したシンも悪態をつきつつそれを受け止めます。
こうして2人の因縁が解消され、主人公シン・アスカの全ての物語が終わりました。

FPのラストでシンとルナマリアが別の方向に去っていくのはともかく、なんでアスランとキラが別の方向に去っていくのかよくわからなかったので、彼らを見送った逆転の4人は横一列に並んで歩き出します。
ここからがまた、彼らの新たなスタート…そんな意味もこめています。

なお、カガリがシンを「真っ直ぐなヤツだ」と評したのは、本編PHASE46でアスランが言ったセリフです。ここはアレですよ。キラが討たれて驚いたとアスランが言うと、キラきゅんは涼しい顔で「アークエンジェルがいたし」「戦っていいかわかんなかったし」とほざいたとこ!
こんなムカつくエクスキューズは許さないとばかりに逆転ではバッサリと削ってやりましたが、シンの事を肯定したアスランのセリフは、逆転では彼をよく知るカガリの言葉として再利用してみました。

SEEDではキラが憎しみや怒りが渦巻き、揺らぐ世界に絶望しかけるというラストでしたから、DESTINYはアスランに担ってもらいました。これはもうシンじゃなくていいと思うんですよ。シンは既に主人公としての役目を十二分に果たし終えましたから。

アスランはキラとは逆に、絶望の中に希望を見出しました。傀儡として無力だったカガリも、責務から逃げたラクスも、絶望と虚無感から何もできなくなったキラも、何かしなければならないと思いながら何もできなかった「アレックス」も、今はもうどこにもいないのです。皆が自分の過去に向き合い、成長して未来へ進もうと並んでいる…シンやルナマリアたち優秀で有能な後進や、頼りになるイザークたちもマリューたちもいます。
こんな世界でも変わっていけるかもしれないと、少しでも希望を抱かせるラストで締めたかったので、大満足です。

さぁ…
これで逆転SEEDに続き、逆転DESTINYの裏話も全てを語りつくしました。
私の「一人逆転SEED・逆転DESTINYプロジェクト」もこれにてめでたく終了です。
本当に長い時間がかかりました。時には苦しい時期もありましたが、何よりも楽しかったです。こんなに楽しく、幸せな時間を持てたのは久しぶりでした。やはり私は種が好きなんだなぁとしみじみ思います。
私は本来女体化とかホモとか学園パラレルなどは苦手なのですが、もはや逆転のキャラはすっかり自分のものになっていて、性別逆転があまり気にならないというのも困りもの。原作どおりではないけれど、あくまでも原作にリスペクトを忘れず準拠とし、素材はガンダムであり、戦記物であることを意識して書けたことも楽しかったです。

本当に長い間おつき合いいただきましてありがとうございました。挫けることなく書き続けられたのは、こんなつたない作品でも読んでくれる方がおられるということが後押しになったからです。
ことにコメントをくださった方には励まされました。反応がわかるというのは何物にも得がたい喜びがあります。どうか今後も、お気軽に拍手ボタンを押していただき、ぜひぜひ感想などお聞かせください。

それではこれにて逆転DESTINYは閉幕です。
最後までご愛読、まことにありがとうございました!
になにな(筆者) 2012/09/12(Wed)21:16:13 編集

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Natural or Cordinater?
サブタイトル

お知らせ
PHASE0 はじめに
PHASE1-1 怒れる瞳①
PHASE1-2 怒れる瞳②
PHASE1-3 怒れる瞳③
PHASE2 戦いを呼ぶもの
PHASE3 予兆の砲火
PHASE4 星屑の戦場
PHASE5 癒えぬ傷痕
PHASE6 世界の終わる時
PHASE7 混迷の大地
PHASE8 ジャンクション
PHASE9 驕れる牙
PHASE10 父の呪縛
PHASE11 選びし道
PHASE12 血に染まる海
PHASE13 よみがえる翼
PHASE14 明日への出航
PHASE15 戦場への帰還
PHASE16 インド洋の死闘
PHASE17 戦士の条件
PHASE18 ローエングリンを討て!
PHASE19 見えない真実
PHASE20 PAST
PHASE21 さまよう眸
PHASE22 蒼天の剣
PHASE23 戦火の蔭
PHASE24 すれちがう視線
PHASE25 罪の在処
PHASE26 約束
PHASE27 届かぬ想い
PHASE28 残る命散る命
PHASE29 FATES
PHASE30 刹那の夢
PHASE31 明けない夜
PHASE32 ステラ
PHASE33 示される世界
PHASE34 悪夢
PHASE35 混沌の先に
PHASE36-1 アスラン脱走①
PHASE36-2 アスラン脱走②
PHASE37-1 雷鳴の闇①
PHASE37-2 雷鳴の闇②
PHASE38 新しき旗
PHASE39-1 天空のキラ①
PHASE39-2 天空のキラ②
PHASE40 リフレイン
(原題:黄金の意志)
PHASE41-1 黄金の意志①
(原題:リフレイン)
PHASE41-2 黄金の意志②
(原題:リフレイン)
PHASE42-1 自由と正義と①
PHASE42-2 自由と正義と②
PHASE43-1 反撃の声①
PHASE43-2 反撃の声②
PHASE44-1 二人のラクス①
PHASE44-2 二人のラクス②
PHASE45-1 変革の序曲①
PHASE45-2 変革の序曲②
PHASE46-1 真実の歌①
PHASE46-2 真実の歌②
PHASE47 ミーア
PHASE48-1 新世界へ①
PHASE48-2 新世界へ②
PHASE49-1 レイ①
PHASE49-2 レイ②
PHASE50-1 最後の力①
PHASE50-2 最後の力②
PHASE50-3 最後の力③
PHASE50-4 最後の力④
PHASE50-5 最後の力⑤
PHASE50-6 最後の力⑥
PHASE50-7 最後の力⑦
PHASE50-8 最後の力⑧
FINAL PLUS(後日談)
制作裏話
逆転DESTINYの制作裏話を公開

制作裏話-はじめに-
制作裏話-PHASE1①-
制作裏話-PHASE1②-
制作裏話-PHASE1③-
制作裏話-PHASE2-
制作裏話-PHASE3-
制作裏話-PHASE4-
制作裏話-PHASE5-
制作裏話-PHASE6-
制作裏話-PHASE7-
制作裏話-PHASE8-
制作裏話-PHASE9-
制作裏話-PHASE10-
制作裏話-PHASE11-
制作裏話-PHASE12-
制作裏話-PHASE13-
制作裏話-PHASE14-
制作裏話-PHASE15-
制作裏話-PHASE16-
制作裏話-PHASE17-
制作裏話-PHASE18-
制作裏話-PHASE19-
制作裏話-PHASE20-
制作裏話-PHASE21-
制作裏話-PHASE22-
制作裏話-PHASE23-
制作裏話-PHASE24-
制作裏話-PHASE25-
制作裏話-PHASE26-
制作裏話-PHASE27-
制作裏話-PHASE28-
制作裏話-PHASE29-
制作裏話-PHASE30-
制作裏話-PHASE31-
制作裏話-PHASE32-
制作裏話-PHASE33-
制作裏話-PHASE34-
制作裏話-PHASE35-
制作裏話-PHASE36①-
制作裏話-PHASE36②-
制作裏話-PHASE37①-
制作裏話-PHASE37②-
制作裏話-PHASE38-
制作裏話-PHASE39①-
制作裏話-PHASE39②-
制作裏話-PHASE40-
制作裏話-PHASE41①-
制作裏話-PHASE41②-
制作裏話-PHASE42①-
制作裏話-PHASE42②-
制作裏話-PHASE43①-
制作裏話-PHASE43②-
制作裏話-PHASE44①-
制作裏話-PHASE44②-
制作裏話-PHASE45①-
制作裏話-PHASE45②-
制作裏話-PHASE46①-
制作裏話-PHASE46②-
制作裏話-PHASE47-
制作裏話-PHASE48①-
制作裏話-PHASE48②-
制作裏話-PHASE49①-
制作裏話-PHASE49②-
制作裏話-PHASE50①-
制作裏話-PHASE50②-
制作裏話-PHASE50③-
制作裏話-PHASE50④-
制作裏話-PHASE50⑤-
制作裏話-PHASE50⑥-
制作裏話-PHASE50⑦-
制作裏話-PHASE50⑧-
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