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機動戦士ガンダムSEED DESTINY 男女逆転物語
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ハンガーに駆けつけてきたキラに驚き、なおかつストライクRに乗るという言葉にさらに驚いたが、すぐに「こいつは面白い!」とマードックたちは大乗り気だった。何しろキラがストライクに乗るのはおよそ3年ぶりなのだ。
「電圧や、他のスペックはどうするんだ? 」
「全てストライクと同じに!」
キラのこの注文は、2年間チューンナップを重ねているとはいえ、ストライクRの能力を最大限まであげて欲しいということだ。それでもキラの腕にかなうかどうか…整備兵の腕が鳴るとばかりに、マードックはペロリと上唇を舐めた。
彼らが作業に取り掛かったのを見て、キラは急いでロッカールームへ向かった。

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機体こそ違えど、かつての愛用機と変わりないコックピットに乗り込んだキラは、起動したOSの、「G.U.N.D.A.M」「M.O.S」の文字に懐かしさを覚えた。
けれど感傷的だったのはそこまでで、キラはそのまま急激にアップデートを始めた。 
いつもながらの高速タイピングが続いている。
(急がなければラクスが…早く…もっと早く!)
「マードックさん! 準備できました!」
OSを整え…というか、ほとんどマニュアル仕様にしてしまったといってよいストライクRが起動すると、機体に装着されたものものしい支援機「ストライクブースター」が火を噴いた。数十秒後には第2宇宙速度まで出るシロモノだ。
「総員、退避っ!」
マードックが怒鳴りながら、自分も腰をかがめて走り出す。

「ミサイル、来ます!」
宇宙では激闘が続いていた。
モビルスーツが出てくると、さすがのエターナルもダメージが蓄積されていく。
ことに新型のグフはスピードがあり、赤服たちの操縦技術も高い。
「迎撃!面舵10、下げ舵20!」
「モビルスーツを取りつかせるな!対空かかれ!」
かすめていくザクのオルトロスが艦体を揺らし、ビーム突撃銃がアンテナや発射管を潰していく。2年間休眠状態にあった艦首のミーティアの整備はまだ終わっていない。徐々に追い詰められる状況を見ていたラクスは、ノートを防水・防圧のケースにしまった。いざとなればポッドと共にパージするつもりだった。
エターナルが煙を噴き始めると、モビルスーツ隊の司令塔が手を振る。
それを合図にザクが散り、グフはさらに艦隊に近づいていった。
「ザクに支援させて、グフがとりつこうって腹か!」
近接戦闘を得意とするグフに近づかれると厄介だ…バルトフェルドはついにシートから立ち上がった。
「くそ、ダメだ…俺が出る!」
「隊長!?」
ダコスタが驚いて振り返った。
「うるさいのを追っ払う!とにかく距離を稼げ!」
エターナルは逃げると同時に、形勢が不利と見て降下軌道を取っている。
だが射出ポイントまではまだ距離が足りなかった。
「エンジンを撃たせるなよ!」
バルトフェルドはそう言い残して機体へと向かった。

一方カグヤ島では、全ての準備が整い、海に突き出した崖に偽装している秘密ドックの扉が開かれていった。
「エターナルの軌道予想、いいな?」
チャンドラがデータが届いているかと兵たちに確認する。
「大分降下してきてるわ…大丈夫ね?」
「はい。大丈夫です」
キラは力強く頷いた。
「針路クリアー、システムオールグリーン。ストライクブースター、発進、どうぞ!」
「行きます!」
その途端、ストライクブースターはうなりを上げて宇宙へと飛び出した。
アクティヴモードに変わったストライクRは、チェストを鮮やかな青に色を変えたが、かつて黄色だったアイカメラは緑であり、シールドもRカラーのものだった。

一方エターナルからは、ジブラルタルで強奪後、バーミリオンに塗りなおされたガイアが飛び出し、ザクやグフの攻撃を一手に引き受ける形になった。
バルトフェルドは相変わらずお気に入りの虎縞模様のパイロットスーツを着て、左腕の断端部分とのリンケージを調整していく。
ガイアはもともとコーディネイター用の機体なので、彼にとってはムラサメより使いやすいようだ。さらに四足形態に変型するとなると、バクゥやラゴウを乗りこなしていたパイロットとしては非常に相性がいい。
ライフルを撃ちながらザクを引きつけると、近接ではオルトロスを扱いあぐねるザクの足を撃ち抜いた。すぐにMA形態に変形し、素早くその背中に飛び乗ると踏み台にして蹴りつける。ザクは煙を噴きながら跳ね飛ばされ、逆に推進力を得たガイアはビームブレードを展開し、エターナルにドレイプニルで攻撃を仕掛けていたグフに踊りかかった。
「ガイア…!?あんなものまで持っているとは!」
副官がいきなり出てきて戦場を走り始めたモビルスーツに驚いて言った。
「一体どういう組織なんです?」
「ん…」
グラスゴーも答えあぐね、グフが出したスレイヤーウィップを見事に避け、逆に体当たりをかまして変形し、サーベルで斬りつけているガイアを見つめている。
デュランダルがグフやザクを30機以上も配備したその理由は、今眼の前にあるガイアのせいかとグラスゴーは考えたが、残念ながらそうではない。
この戦場を完全にひっくり返すものは、今まさにこちらに向かっているのだ。

(間に合って…ラクス…バルトフェルドさん…!)
キラはストライクの操縦桿とシフトレバーを握りながらGに耐えた。
「ポッドの射出ポイントまで、あとどのくらいかかる?」
落ち着いた声でラクスがダコスタに尋ねた。
できる限り彼らが拾いやすい座標に落とさねばならない。
「あと20…いや25です!」
「皆、そこまで頑張ってくれ」
とはいえ、バルトフェルドも善戦しているものの、さすがに数が多すぎる。
ザクウォーリアが1機、エターナルの艦砲をくぐり抜けて懐に入り込んできた。
「ち…こいつ!」
バルトフェルドはサーベルを抜いたが、再び飛び退って距離を取った相手は、ハンドグレネードを投げつけた。一瞬の判断が遅れ、爆発をもろに受けたガイアは激しい衝撃を受けた。バルトフェルドがそれに耐えていると、今度は再びオルトロスをもってこちらを狙っているではないか。
「くそっ!」
かすめた強大なビームが機体を弾き飛ばし、ガイアはくるくると廻った。
スラスターが激しく噴き出して機体を安定させた途端、再び攻撃を受けて、またしても方向転換を余儀なくされる。そうして追い込み、ガイアとエターナルとの距離を離すことに成功した戦闘巧者は、そのまま砲口をエターナルに向けた。
「ダコスターッ!避けろっ!!」
銃口が艦橋に向き、バルトフェルドやクルーが一瞬息を呑んだその時だった。
エターナルを狙うオルトロスを、後ろから撃ち抜いた者がいた。
突然の援軍にラクスは驚いて立ち上がり、バルトフェルドも眼を見張った。
「ストライク!?」
それは巨大なブースターにすっぽりと入り込んだモビルスーツだった。

急激なスピードでこちらに向かってくるそれは、マニピュレーターを突き出してライフルを撃ち、そんな状態だというのに正確にザクの足や腕を撃ち抜いた。
ラクスの表情が見る見る明るくなった。
「キラ!」
「ええっ!?」
ダコスタが驚いて声を上げると、オペレーターたちもライブラリを見て口々に「ストライクだ!」「キラ・ヤマト!?まさか…」と驚きの声をあげた。
彼らの目の前でキラはブースターをパージした。
エールストライカーを広げて雄雄しく飛び出したストライクは、眼にも止まらぬハイスピードで敵陣に切り込んでいく。
「なんだ!?」
「ストライクだと?」
赤服たちはライブラリ照合を終えると同時に手足をライフルで撃ち抜かれ、突撃銃やオルトロスの砲身をサーベルで切り裂かれた。
キラは乗り慣れたかつての機体と同じように宇宙空間を自在に飛び回り、その性能を余すところなく発揮してみせた。
傷ついたザクを蹴り飛ばして盾にし、左腕を撃ち落とされたグフが果敢にももう片方のウィップを伸ばした時には、ストライクの姿はもはやそこにはない。
そうやって、ストライクが最強と言われた時代にはまだ存在しなかったザクやグフが次々と餌食になった。
しかしザクファントム2機から同時に仕掛けられたファイアビーに襲い掛かられると、ミサイルを全て撃ち落としたくとも、フリーダムと違ってライフルしかないストライクでは、その攻撃をシールドとPS装甲で受け止めるしかない。
それでもキラはかなりの弾数を回避したのだが、わずかな間隙を突かれてザクのオルトロスがストライクを襲った。
「ぐっ…!」
キラはすぐさまシールドを構えたが、比較的近距離で放たれた高エネルギービーム砲の威力に、シールドは左腕と共にあっけなく破壊されてしまった。
しかも続けて放たれた砲がライフルごと右腕までも持っていく。
キラは戦況不利と見るやその場をすぐに飛び退り、そのままガイアと合流した。
「バルトフェルドさん!」
「おまえ…!」
互いに背を預けあい、バルトフェルドは呆れたように呟いた。
「何しに来た。任せろと言ったろうが!」
「すみません。でも心配で…」
ストライクはライフルを失い、しかも両腕をもがれてはサーベルもアーマーシュナイダーも抜くことができない。
このままでは戦えないキラを見て、バルトフェルドが言った。
「バカ!だったら早くエターナルに入れ!」
その言葉にキラは驚いて振り返った。
「おまえの機体を取ってこい!」
「機体?私の…ですか?」
「ラクスが待ってるぞ。行け!」
「…はい!」
ストライクが飛び立つと、散々やられたザクやグフが一斉に狙い撃つ。
バルトフェルドは背を向けるストライクを援護しながらふっと笑った。
(全く…相変わらずとんでもないヤツだな、おまえは)

ブリッジではラクスが射出ポッドに行ってくると断って出て行った。
ダコスタは激しい攻撃をかいくぐりながら、ストライクに、着艦はモビルスーツデッキか前方艦底部と指示を送った。
キラは自分が狙われても、艦へのダメージが少なそうな前方艦底部に向かった。
「緊急着艦システム用意!」
激しい攻撃を避けながらエターナルの底部に取りついたストライクはその直前に片足を撃ち抜かれた。コックピットを揺らす激しい衝撃に耐えながら艦のハンガーアームに掴まれたものの、それでもなお続く攻撃で残った足を撃たれ、ストライクはついに四肢を失ってしまった。
キラは収容されると同時に、役目を終えたストライクRのコックピットを飛び出した。
整備兵がポッドの在処を指で指し示して教えてくれ、それに従って進んでいく。
「キラ、こっちだ!」
「ラクス!」
待っていたラクスが両腕を広げてキラを受け止めてくれた。
「よく来てくれたね。ありがとう」
「よかった、無事で…」
そのまま軽く抱き合った2人は、すぐに向き直った。
「私の機体って?」
「おいで」
ラクスは高貴なレディにするようにキラの手を引き、ある場所へ向かった。
一方ストライクの加勢がなくなったことで、モビルスーツの攻撃が残ったガイアに集中していた。
ことに今、エターナルがストライクの着艦によってスピードを落としたため、ザクやグフが一斉に接近してきたのだ。
バルトフェルドもさすがにこの物量には抗いきれず、シールドで守るのが精一杯だった。それすらももはやいつまでもつかわからない。
「隊長!…うわっ」
激しいビームの中に機体が見えなくなったのでダコスタが叫んだ途端、今度はエターナルにも、追いついてきたナスカ級の火線砲が襲い掛かる。
激しく揺れる艦内をキラとラクスはポッド内へと向かっていた。
「急がないと!」
「わかってる」
キラの体を支えながらラクスは道を急いだ。
やがて扉が開き、2人はディアクティヴモードで佇む機体の前に出た。
「ZGMF-X20Aストライクフリーダムだ」
ラクスが呟いた。
「今現在、考えうる最強スペックの機体だよ。きみにしか扱えないだろう」
内部フレームにまでPS装甲を施し、運動性能を引き上げている反面、稼動が可能になれば、各部ジョイント部の被弾確率も必然的に上がってしまう。
けれど、それを防ぎうる最高のパイロットこそがキラ・ヤマトだった。

デスティニーが同じような機構を持ち、シン・アスカという非凡なパイロットを擁しながらも、パイロットの生存確率を重視せねばならないジレンマを、ストライクフリーダムは完全に排している。即ち、その安全を二の次にしているのだ。
それはラクスたちがキラ・ヤマトのこれまでの戦闘データを全て、完璧に洗い直して出した、驚くべき「仮定」によるものだった。
すなわち超高性能な機体に搭乗する限り、キラ・ヤマトは「被弾しない」
そしてそれがそのまま「結論」として、今この眼の前にそびえ立っているのだ。
「ありがとう」
キラはしばらくフリーダムに似たフォルムの機体を見つめていたが、やがてぽつりと呟いた。
なぜ自分が戦わなくてはならないのか、自分は皆を守るために仕方なく戦っているだけだと、孤独と罪の深さに怯えて泣いた少女はもうそこにはいなかった。
キラは穏やかに微笑んでラクスを見つめた。
「これで私はまた、ちゃんと戦える。私の戦いを…」
「いいんだね?」とラクスは言った。
「僕たちはこれから、また戦うべき相手と戦うことになる。傷つき、苦しみながら、道を見失った世界のために…」
キラは小さく頷き、そのままラクスに抱きついた。
「待ってて。すぐに戻るから。そして帰ろう、みんなの所へ」
ラクスは彼女の柔らかい髪を撫でた。
小さな体の温かいぬくもりが愛おしさを募らせる。
(強くて優しい、僕の大切な戦士…)
キラもまた、薬の香りが残る彼の胸に抱かれ、いつものように安息を得ていた。
「ラクスとの約束を守るためにも」
「行っておいで。気をつけて」
キラの頬に武運を願うキスをすると、ラクスはキラの腕を軽く引き上げ、ストライクフリーダムのコックピットへと向かわせた。
キラはコックピットに座ると、急いで調整を始めた。
OSに侵入して必要な部分を解体し、自分用に再構築することももはや手慣れたものだ。それと同時に新たな武装の確認と使い方を簡単にチェックした。
肩のバラエーナはなくなったが、腹部にカリドゥスが追加され、ライフルが二挺になっている。
「CPC設定完了。ニューラルリンケージ。イオン濃度正常。メタ運動野パラメータ更新。原子炉臨界。パワーフロー正常。全システムオールグリーン。ストライクフリーダム、システム起動」
柔軟な関節、強大な武装、そして何より新しいものはドラグーンだ。
プロヴィデンスとの戦いであれだけ苦しめられたビーム砲…
「人は何を手に入れたのだ?その手に…その夢の果てに」
仮面の男の乾いた笑い声がどこからか聞こえる。

戦い続けるから、戦いは終わらない。
戦い続ける以上、こうして武器も強く、殺傷力が上がっていく。
戦い続ける限り、憎しみや哀しみも止まらない…
 
けれど、否応なく戦わなければならない時もある。
戦える力が、持てる力があるなら、それを振るわなければならない時も…
(今は、私のこの力が皆を守ると信じられるから、私は戦う!)

「X20A、ストライクフリーダム、発進どうぞ!」
「キラ・ヤマト、フリーダム、行きます!」
管制室のラクスが告げ、射出ポッドの扉が開いた。
そのままカタパルトのリニアレールに乗り、ストライクフリーダムはエターナルから飛び出していった。
ストライクフリーダムは、その操縦を確かめるように素早く回転し、加速し、そして旋回した。まるで窮屈な鳥かごの中に閉じ込められていた鳥が、自由を満喫するかのように自在に飛びまわる姿に、苦戦を強いられていたバルトフェルドもついつい苦笑してしまう。
「遅いぞ!」
「すみません!」
両者は再び合流した。
「何だ、あの機体は!?」
ストライクが消えたと思ったらまた新たな機体が出てきた事に、赤服たちは驚き、いぶかしんだ。
「新型か?早いぞ!」
グフは散開し、各自で臨戦態勢に入った。
そして間を詰めた機体を見て驚く。
「…フリーダム?」 
キラは腰にマウントされたライフルをまずは一挺のみ持って構えると、加速しながらすれ違いざまにグフの足をもらった。
そしてさらに回転をつけて飛びながら、ガイアを狙っている2機のザクを屠る。
グフは突進してきたストライクフリーダムにドラウプニルを向けてビームガンを撃ちかけたが、キラは素早くビームシールドを展開し、ビームを拡散させてそれを防いだ。
そして何かを確認したかのようにもう一挺のライフルを手に取り、両手でそれぞれ獲物を仕留めた。
そしてライフルを収めると、今度は腰部のバインダーから素早く抜刀し、両手に持ってすれ違いざまにザクの武装を解体した。
正面に廻って突撃銃を構えるザクにはそのまま突っ込み、ビームシールドを展開して通す。バランスを崩したザクをそのまま斬り刻むと再びサーベルを腰に収めて、今度はまた二挺のライフルを同時に手に取った。
キラのその意図に気づいた聡い赤服が怒りを露にする。
「こいつ、試し斬りのつもりか!?」
「舐めやがって!」
出てきた途端にやりたい放題のストライクフリーダムを見て、なんとか捉えようと赤服たちは躍起になった。
グフが2機、ザクの援助を得て近づくと同時にウィップを放つ。
一本がフリーダムの左腕を捉え、間髪入れずにもう1機が右足を絡め取った。
「やったぞ!」
「撃て!」
素早く動き回っていたストライクフリーダムがついに動きを止めると、グフを支援していたザクのオルトロスやファイアビーが火を噴く。
キラは動けないとわかると、別のシフトを入れて出力を上げた。
息を整え、上がっていくパワーがある程度まできたところで、ドラグーンのパージスイッチを入れる。
その途端、ストライクフリーダムはまばゆいばかりに輝きだし、スーパードラグーンが発射された。

宇宙空間に飛び出したドラグーンは、縦横無尽に飛び回り、ストライクフリーダムを捕らえたグフやザクに襲い掛かった。
「うわっ!」
「これは…」
キラは驚異的なスピードで8基のビーム砲全てをコントロールし、操縦はもちろん位置補正から射出、回避までをこなしてみせる。
腕や足、アイカメラを壊されたグフのウィップもちぎられた。
ドラグーンが戻ると、今度は戦闘宙域にいる全てのモビルスーツをロックオンしていく。キラの眼が縦に横に素早く動き、モニター上の全ての敵を示す印が彼女の中にインプットされ、認識された。
それと同時に腰部のクスィフィアスが起動し、キラは両手のライフル、カリドゥスと共に、再びスーパードラグーンを放って全門斉射した。
ストライクフリーダムは、鉄槌を下す天使の如く裁きの雷を落とし続けた。
モビルスーツ隊は自由自在に動き回るドラグーンに追われ、またはカリドゥスに掠められ、ライフルで破壊され、クスィフィアスで弾き飛ばされて機体を破壊された。
それは傍から見れば一方的で、戦っている者たちにとっては地獄絵図のようなのに、よくよく見れば相変わらずシールドや武装、腕や足や肩、そして頭部など、コックピットの直撃が避けられた攻撃なのだった。
やがて撃ち抜かれたザクやグフが煙をあげ、または戦意を喪失し、または沈黙すると、ドラグーンは光り輝く粒子の翼を出しているストライクフリーダムの元に戻ってきた。
それだけの神経と感覚を使ったというのに、キラには疲れ一つない。
むしろ撃ちっぱなしのミサイルより「使いやすい」と思っていた。
オールレンジ攻撃の威力も凄まじいが、調整によっては威力を軽減でき、相手に致命傷を負わせずに済むことも気に入った。キラは思わずにこりと微笑んだ。

ブリッジに戻ったラクスは、あんぐりと口を開けてキラの戦いぶりを見ているダコスタに声をかけた。
「ダコスタくん、そろそろ隊長を収容してあげて。次はどこに隠れようか?」
「え、あの…いえ…」
勝利を確信しているらしいラクスのその言葉を聞いて、ダコスタも慌ててガイアに帰投信号を出した。
「2分…わずか2分で25機のザクとグフが全滅だと!?」
グラスゴーもまた艦長席でこの凄まじい戦闘を見ながら開いた口が塞がらない。
「これだけの戦力差をひっくり返すどころか…全滅だと?」
もう一度その屈辱的な言葉を口にした彼に、ぼやぼやしている暇などなかった。
「敵モビルスーツ、接近!」
グラスゴーはその言葉にギクリとしてレーダーを覗き込んだ。
そしてモニター上の光学映像でも、およそありえない速さでこちらに向かってくるストライクフリーダムを認め、ぶるっと震撼した。
たった1機であれだけの戦果をあげたモビルスーツ…
(…まずい!)
グラスゴーは慌ててCICに向かって叫んだ。
「全砲門開け!撃ち落とせーっ!」
モビルスーツ隊を沈黙させたキラは、悠々と3隻の戦艦の前に立つと相手の放つミサイルを含めて再びロックオンを開始した。
ナスカ級もこの不遜なモビルスーツに主砲を向け、火線砲が準備される。
しかしキラは相手の砲撃より早く、ドラグーンを含めて一斉に砲を放った。
ドラグーンは先ほどの対モビルスーツ戦以上の距離を飛んでいく。
「当たれぇーっ!! 」
キラは感じ取れる空間範囲と相手との距離を測り、効率的に足、即ち機関部を狙った。無論、艦体の影になって見えない部分にもドラグーンを送り込む。
恐ろしいまでの情報処理能力で、キラは立体画を推測し、自在に動き回るドラグーンを操作していった。
同時に、より精密な射撃を行えるフルバーストモードで、ライフルとクスィフィアス、カリドゥスを正面から機関部にぶち込む。
まずはこのフルバーストに撃たれた旗艦が盛大な煙を上げ、続いて僚艦が容赦のないドラグーンの攻撃で火を噴き始める。
「スラスター大破!航行不能です!」
ブリッジには盛大なアラートが鳴り響き、エンジンへのダメージを物語った。
「ホルスト、カーナボン共に航行不能!」
副官が救援を求める信号を受け取ってグラスゴーを振り返った。
グラスゴーは立ち上がり、時折激しく揺れるブリッジで呆然としていた。
「そんな…バカな…」
(たった1機に、最新鋭機を含めたモビルスーツが20機以上やられ、しかも戦艦3隻が航行不能だと?)
デュランダル議長がなぜたかがテロリストごときにこれほどまで戦力をつぎ込んだのか理解に苦しんでいた彼は、今、はっきりとそれを理解した。
「そんな…バカな…!!」
再びそう叫んでみても、既に後の祭りである。
彼の部下たちは目の前で圧倒的な機体性能と戦闘能力差に打ちのめされ、戦場には累々たるデブリと動けなくなったモビルスーツが散乱している。
その間をエターナルは悠々と通過していくのだ。
「エターナル、帰投するぞ」
護衛に残るストライクフリーダムより先にガイアが着艦準備に入った。
ダコスタが元気よく返事をし、同時にキラに合流ポイントを知らせた。
「了解です、ダコスタさん」
ブリッジは勝利の女神の言葉を聞いて歓びに沸きかえり、ラクスもたった今、共に死線を乗り越えたクルーの姿を見て、にっこりと笑った。

先ほどの通信を聞いて駆けつけてきたカガリは、医務室の床でばたばたしている2人を見て、「何やってんだ、おまえらは…」と呆れた声を出した。
アスランはまだ足に力が入らないし、メイリンも体力が回復していないので、もともと長身の彼女を支えきれず座り込んでいる。
カガリは先にアスランを起こし、腕をわきに回してやつれた体を抱え上げた。
自分が触れる事を嫌がるかと思ったが、さすがにこの状況で拒否はない。
アスランはカガリに連れられてカーテンの中に消え、そのまま寝かされた。
点滴は外れてしまい、ガートルも倒れて枕元の医療器械もがちゃがちゃだ。
それを見てカガリははぁとため息をついた。
「…片付けないとな」
「ごめんなさい」
小さな声で謝るアスランに毛布をかけると、カガリは次にメイリンの救助に向かった。
メイリンにも肩を貸してベッドまで連れて行くと、こちらもいたく恐縮している。
カガリは腰に手を当ててくるりと振り返ると、仏頂面のネオに言った。
「少佐も、あんまムチャさせんなよ」
「仕方ないだろう、俺は動けないんだから。…ってか、大佐!」
相変わらず頑固に否定するネオを見て笑いながら、カガリは礼を述べた。
「でも、ありがとう、知らせてくれて。艦長も礼を言ってくれって」
「…ふん!」
ネオはふて寝のつもりで横になったが、モニターの向こうで泣き出しそうな顔をしていた彼女を思い出した。心のどこかに引っかかる、不可解な想いと共に。
「さてと…痛いところは?どこか打たなかったか?」
カガリは折れた肋骨をまた傷めなかったか心配し、メイリンの胸部に触れた。
「大丈夫です。本当にすみません」
目が覚めてみたら、アスランが探すと言っていたアークエンジェルに自分がいたので心底驚いた。さらに見知っているオーブの代表が、こうして自分の手当てをしてくれたと知り、驚きは2倍だった。
「熱はもうないようだし、顔色も悪くないな」
カガリはそのまま、トイレや洗面所までは歩く練習をしてもいいと許可した。
「起立性低血圧や眩暈を起こすから、最初は必ず誰かと一緒にな。ただし、あいつはダメだぞ」
カガリが指でカーテンを指して言った
「え?あの…」
「今回みたいに、また共倒れになるからな」
カガリが笑ったので、メイリンもつられて苦笑した。
カガリはそのまま受話器を取り、ドクターを呼んでアスランの診察を頼んだ。
点滴もそのままだし、本当はベッドから落ちたアスランの状態もすぐに診たかったのだが、また拒絶されるのが怖くて声をかけられなかった。
カガリがアスランの部屋の器具を片付ける間も2人は無言だった。
彼女が目覚めて以来、2人の間には冷たい気まずさだけが広がっている。

カガリが出てくると、よほどヒマなのか、ネオがまた声をかけた。
「おい、すごい美人じゃないか!おまえの彼女か?」
「はは…」
ネオはニヤニヤして聞いたが、カガリは答えない。
一方メイリンは彼らに気づかれないようにその会話に耳をそばだてている。
2人がミネルバにいた頃は恋人同士だろうと思ったのだが、彼女が復隊してからはその事は完全に忘れてしまっていた。思い出したのは、軽薄過ぎてガッカリした彼女の婚約者、ラクス・クラインを見た時だ。そう思ってはたと思い当たる。
(でも…じゃ、ラクス様とは…?)
メイリンの思惑など知りもせず、ネオはジロジロとカガリを見て眉をひそめた。
「なんだ?」
「…おまえも…大変だな」
カガリはその言葉を聞いて思わず吹き出した。
かつてフラガも、アスランが美しいことを散々褒めたあとで、決まって自分をまじまじと見つめ、「坊主も大変だなぁ」とからかうように言っていたものだ。
(あの頃も今も、変わらないものは変わらないのに…)
カガリは閉じられたカーテンを見、そして暗い表情のまま部屋を出て行った。

「キラさん、無事にエターナルと合流したそうよ」
カガリがブリッジに戻ると、マリューが教えてくれた。
「そうか、よかった」
カガリも心からほっとし、今頃ラクスと再会しているだろうキラを想った。
「なら、あっちは安心だな」
「こっちは怖くなっちゃったけどね」
チャンドラがちゃちゃを入れ、ミリアリアに叱られている。
モニターからは、オーブの情勢を伝えるニュースが流れていた。
ロゴスが倒れた事でリッターグループ傘下の会社の株価が軒並み下がり、市場が停滞しているという。
これで反対の多かったモルゲンレーテ完全民営化の話も頓挫するだろう。
(急ぎ、財政の見直しをしなければ…それに、紙切れになっている安全保障条約の完全破棄と、中立国と奨めている枠組化の話も途中になっているし、戦争が終わった以上、プラントとの関係修復も…)
「無論、プラントとの対話の機会を設け、今後の対応を共に考えます」 
そんな事を考えていたカガリは、ウナトの声にはっと顔を上げた。
モニターにはウナト・エマが娘のユウナ・ロマを従え、今後の政策について声明を発表している。それを見て、カガリの胸がじくりと痛んだ。
(今、オーブの舵を取っているのは、彼らであって俺じゃない)
そこには、ただ国の趨勢を見守るしかできない自分がいた。
オーブは、自分がいなくても変わらない…そう思うたび、自分の存在意義が揺らぐ。力がない、知識も経験もないと自覚している反面、お飾りでしかない自分が歯がゆく、許し難い。誰にも必要とされていないと思うと引き裂かれそうだ。
(…求められたいのか、俺は?)
ふと、再会して以来こわばった表情しか見せないアスランの面影が過ぎる。
自分はなんと自己中心的で、なんとエゴイストなのだろう…カガリは何よりも不甲斐ない自分自身に傷つき、拳を握り締めた。

(俺自身の闘いは、どこにある?)

そこにはあの時砂漠で想ったように、また戦場を見失ってしまった自分がいた。
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secret
制作裏話-PHASE39②-
後半はさらにキラ中心となり、シンの姿など入れ込む余地もなくなってしまいます。
そしていよいよストライクフリーダムが満を持して登場します。

副主人公を討ち取るデスティニーとは大違いのヒーローっぷりで、ヒロインといちゃついた挙句、傲慢な笑顔を見せて出撃後は好き放題に暴れまくり、悠悠と逃走するストライクフリーダム…って、誰なんだこの話の主人公は!!

ストライクブースターで地上からいきなり宇宙へぶっ飛んでいくトンデモ設定にも笑いましたが、相変わらずの「スーパーピンチ」ぶりにも笑います。
思えばキラ・ヤマトといえばピンチになればなるほどカッコよく強くなるスーパーエロ魔人。ジンからアークエンジェルを守り、ダガーからM1のアストレイ3人娘を守り、タンホイザーからオーブ艦隊を守り、ザクからエターナルを守り、デスティニーからアカツキを守ります。ピンチになるまで手出しはしない。それが目立とう精神の権化キラ・ヤマト。
そんなキラが唯一守らなかったのはフレイさん。守れなかったんじゃなく守らなかった。自分の無様さを知っている使い古しの女など彼のハーレムには必要ないのです。
初めての女は永遠の想い出にするよ…アデュ-、フレイ。

しかしストライクはやっぱりいいですね。
何ってPSダウンがあるのがいい。武装が足りないのがいい。欠点があると、それを戦術で補おうとして面白くなるものです。最強の機体で悠々勝つより、知略と運と力技で勝利をもぎ取る方が面白いじゃないですか。

とはいえやはり型落ち機。フリーダムなら敵ではないだろうザクやグフにやられて瀕死の状態です。借りるからには返すんだろうなと言いたくもなりますが、借りたものは女もモビルスーツも絶対返しませんぞキラ・ヤマト。

また、このPHASEではいきなり赤いガイアが出てきて視聴者置き去りでした。あのガイアは新しいものなのか、それともステラが乗っていたものか最後まで本編では説明がなく、しかもこの一回で出番は終了。公式にはステラの乗っていた機体となっていたので「いつの間に!?」と視聴者は混乱するばかりでした。

なので逆デスではジブラルタルでミネルバから降ろされたガイアを強奪するとし、それがメイリンにスパイ疑惑をかけさせるきっかけとなり、さらには最終決戦でメイリンが乗り込むというビックリ展開にして、設定の「再利用」を試みました。
地味ながらバルトフェルドも善戦しています。バクゥやラゴゥを使っていた彼にとってはワンちゃんならぬ四足歩行型は使い勝手がいいはずですね。

そしていよいよキラとラクスが再会します。
PHASE26以来ですから、こちらもアスランとカガリ並みに離れていた事になりますね。
2人は抱き合ったり頬にキスをしたりしていますが、逆デスではあくまでも恋人ではなく、ソウルメイトとも言うべき「同志」です。そこにあるのは愛情よりもっともっと深い「信頼」であり、「親愛」です。

ストライクフリーダムについては、機体性能の解説と共に独自の解釈を入れながら、「最高のコーディネイターたるキラだからこそ扱える超ハイスペックの機体」としました。
もしこれにシンが乗ったら…と想像したくもなりますが、格闘戦を好むシンとミドルレンジ型のストフリは意外と相性が悪いかもしれませんね。ただキラは格闘もいけると思いますけどね。「寝技の天才だからこその立ち技中心」だった猪熊柔ちゃんじゃないですが、キラも格闘に自信があるからこそのヒット&アウェイじゃないかと。だって「ナイフを持たせたら無敵」ですから、あの人。

かつてとは違い、再び力を手にしたキラは「これで自分の戦いができる」といいます。
本編のラクスはといえば、へにゃへにゃした表情で、これだけのものを造っておいて(とんでもないですよね!)キラに渡したいんだか渡したくないんだかわからない顔をしてましたが、逆デスのラクスはもちろん違います。

キラが選んだ道は、困難を極めるのだと告げて確かめるのです。けれどそれは、自分も共に歩んでいく道だと。逆デスではシンを格好よく描こうとするあまり、はからずもキラの成長も描いてきたので、人望を集め、自分で考え、自分で決断しつつあるキラの姿は悪くないのでは、と思います。本編では無印同様「何突然悟ったような事言ってんだよてめぇは」と胸糞悪かったですけど。

ストライクフリーダムで飛び出したキラの暴れっぷりは、まさしくその名の通り「自由で凶暴な」子供の如しです。機体性能を如何なく発揮し、不殺を貫くキラはまるで遊んでいるようです。機体とパイロットの性能差は反則もので、「試し斬りか!」と憤る赤服の気持ちはわかるってもんです。

種を割る事すらなく、初めてのドラグーンをぶっ放しまくって完全に戦況をひっくり返したキラは、沈黙させた敵艦の間を縫ってエターナルと共に離脱していきます。兵どもが夢のあと…残った戦場はデブリの海ですね。

さてアークエンジェルでは傷ついたアスランとメイリンが床でじたばたしているところに、カガリが駆けつけてレスキューします。
実ははじめカガリがアスランを「抱き上げた」と書いたのですが、逆転の設定ではアスランは長身で筋肉質なので、ちょっと抱き上げるのは無理があります。なので抱えて歩くという色気のない、けれど現実的なものにしました。カガリはナチュラルですし、そこはステラやルナマリアを軽々と抱き上げてみせたシンよりはちょっと劣るかもしれませんね。

メイリンのことも助け、ケガの様子も診てやったのに、カガリにはアスランに様子を聞く勇気がありません。2人の仲はもうそれくらいこじれてしまっていると表現する事で、次のPHASE40に繋げるつもりでした。
「…おまえも…大変だな…」
そんなカガリに、ムウの記憶を持たないネオが突然懐かしい事を言うのです。これは逆種PHASE46の前半パートでのひとコマで、まだはっきりとは彼女への恋心を自覚していなかったカガリが、アサギたちに「若様とアスランでは釣り合わない」と言われ、ムウにはため息混じりに「坊主も大変だなぁ」とからかわれていた、というものです。当時の裏話でも語ったように、キラの兄ですからカガリの容姿は決して悪くはないと思うのですが、コーディネイターの中でも群を抜いて美しいアスランに比べると…ということですね。

M1の3人娘も死に、ここにいるのはあくまでもネオで、ムウはもういない…というように、変わってしまったもの、変わらないものを思い出しながら、カガリはアスランと心を通わせられない寂しさを感じています。

さらに彼に追い討ちをかけるのは、いくら国の事を考えていようと、今国を動かすのは自分ではなく、自分がいなくても国はそこにあり、何ら変わらないように見えるという事です。本編ではこうした葛藤がなかったのでカガリが一体何を悩んでいたのか、そして何を決意したのかサッパリわかりませんでしたが、逆デスはむしろこれをこそ書きたかったので、逆種のPHASE22で「俺の戦場はどこにある?」と考えさせていたのです。このセリフは逆種ではウズミに諭されて一度昇華しましたが、実はここでも使うつもりで書いたものでした。

すなわち二重伏線だったのですが、うまくはめる事ができてほっとしています。
になにな(筆者) 2012/01/06(Fri)00:51:56 編集
Natural or Cordinater?
サブタイトル

お知らせ
PHASE0 はじめに
PHASE1-1 怒れる瞳①
PHASE1-2 怒れる瞳②
PHASE1-3 怒れる瞳③
PHASE2 戦いを呼ぶもの
PHASE3 予兆の砲火
PHASE4 星屑の戦場
PHASE5 癒えぬ傷痕
PHASE6 世界の終わる時
PHASE7 混迷の大地
PHASE8 ジャンクション
PHASE9 驕れる牙
PHASE10 父の呪縛
PHASE11 選びし道
PHASE12 血に染まる海
PHASE13 よみがえる翼
PHASE14 明日への出航
PHASE15 戦場への帰還
PHASE16 インド洋の死闘
PHASE17 戦士の条件
PHASE18 ローエングリンを討て!
PHASE19 見えない真実
PHASE20 PAST
PHASE21 さまよう眸
PHASE22 蒼天の剣
PHASE23 戦火の蔭
PHASE24 すれちがう視線
PHASE25 罪の在処
PHASE26 約束
PHASE27 届かぬ想い
PHASE28 残る命散る命
PHASE29 FATES
PHASE30 刹那の夢
PHASE31 明けない夜
PHASE32 ステラ
PHASE33 示される世界
PHASE34 悪夢
PHASE35 混沌の先に
PHASE36-1 アスラン脱走①
PHASE36-2 アスラン脱走②
PHASE37-1 雷鳴の闇①
PHASE37-2 雷鳴の闇②
PHASE38 新しき旗
PHASE39-1 天空のキラ①
PHASE39-2 天空のキラ②
PHASE40 リフレイン
(原題:黄金の意志)
PHASE41-1 黄金の意志①
(原題:リフレイン)
PHASE41-2 黄金の意志②
(原題:リフレイン)
PHASE42-1 自由と正義と①
PHASE42-2 自由と正義と②
PHASE43-1 反撃の声①
PHASE43-2 反撃の声②
PHASE44-1 二人のラクス①
PHASE44-2 二人のラクス②
PHASE45-1 変革の序曲①
PHASE45-2 変革の序曲②
PHASE46-1 真実の歌①
PHASE46-2 真実の歌②
PHASE47 ミーア
PHASE48-1 新世界へ①
PHASE48-2 新世界へ②
PHASE49-1 レイ①
PHASE49-2 レイ②
PHASE50-1 最後の力①
PHASE50-2 最後の力②
PHASE50-3 最後の力③
PHASE50-4 最後の力④
PHASE50-5 最後の力⑤
PHASE50-6 最後の力⑥
PHASE50-7 最後の力⑦
PHASE50-8 最後の力⑧
FINAL PLUS(後日談)
制作裏話
逆転DESTINYの制作裏話を公開

制作裏話-はじめに-
制作裏話-PHASE1①-
制作裏話-PHASE1②-
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制作裏話-PHASE2-
制作裏話-PHASE3-
制作裏話-PHASE4-
制作裏話-PHASE5-
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制作裏話-PHASE7-
制作裏話-PHASE8-
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制作裏話-PHASE39①-
制作裏話-PHASE39②-
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制作裏話-PHASE46②-
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